友人がご主人を亡くされて、なかなか立ち直れないようである。
旦那の愚痴を聞いたことはいっぱいあるけれど、のろけなんて聞いたことがない。
母一人娘一人の境遇へ配慮を、結婚前には全面受け入れての約束を、結婚したとたん全部ホゴにした。
その他のあれこれも、普通に聞いても、随分クズな旦那と思った。
ようやく、悩みの原因を話してくれた。
ご主人の短い結婚生活は、聞いていた。
「すぐに離婚して、子どもはいなかった」というから、安心して結婚した。
ところが、前の結婚で、娘さんが一人生まれていた。
旦那一族が結託して子供の存在を隠し通して、彼女の離婚を引き留めたのは、彼のお守り役を押し付けておきたかったからと思える。
よくも50年以上、隠し通せたものである。
その娘さんはもう50代だろうが、未婚で裕福ではなさそうという。
おまけに、亡くなった旦那に性格もそっくりらしい。
調停から裁判になりそうと聞いて、彼女の立ち直れない理由を納得した。
旦那も旦那一族も、許せないわ