初孫が就職した。
田舎では、次の大イベントは〝結婚〟である。
都会の30歳適齢期のようにはいかず、まだまだ20代がブランドとなる。
スペックに〝家柄〟も、堂々と入る。
知り合いのAさんに、お孫さんの縁談紹介を頼まれている。
美人で優秀自慢のお孫さんは、もう今年40歳になられる。
(もっと、早く行ってよね)
年子の妹さんも見えて、後もつかえて居る。
条件付けが、行き遅れの原因である。
田舎アルアルの、〝娘一人〟〝姉妹の長女〟には、養子縁組を望む親が多い。
Aさんの一人娘は、藤間紫似のAさん同様岡田茉莉子張りの絶世の美女であった。
国立大の優秀なお坊ちゃんがぞっこんで、養子に来てくれた。
ほどほど財産家のAさんは、その感覚が捨てきれない。
出来れば養子縁組を希望し、または名前を変えても、二世帯住居や敷地内同居、転勤無しの近居など、実質的養子縁組を望む。
我が家の初孫も、二人姉妹の長女であるが、親に養子は望まれていない。(よしよし)
これで、転勤や海外勤務を嫌わなければ(そのうえ、二世帯住居や敷地内同居もありとすれば)かなりのスペックが望めるはずではあるが。
田舎では、長女の結婚で、次女の結婚を測る傾向が強いので、悩ましいところである。