現役を退けば、必要経費は段違いに少なくなると聞いていた。
流行の服も、交際費も、化粧品代も、いらなくなるはずと。
そりゃあ、現役時代と同じに使うことは、年金世代ともなれば無理ってものです。
それでもね、最低限冠婚葬祭はお付き合いするし、頻度は落ちてもお出かけもランチもする。
サイズアウト(肥満による)で着る服がなくなれば「しまむら」「ユニクロ」「無印良品」で、お値打ち品を探してでも買わねばならぬ。
化粧品だって、歳を取ればスッピンは悪夢である。
シャネルやイヴサンローランから、ちふれ・セザンヌ・ダイソーに変えたってメイクせねば、表に出られなくなる。
ランクを落としても、最低限必要なものは、あれこれあるという事です。
それでも、つつましく年金生活してれば、全然余裕な老後でしょうって!!!
そーれーがー、貴女、違うんですよ。
老人だからこその、新たな出費が出てくるのです。
まず、今までにはなかった医療費(高血圧やコレステロールの薬、定期的な血液検査、義歯やマウスピースの洗浄剤、インプラントや歯周病管理の歯科クリーニング代、膝や腰の針灸指圧マッサージ台等)、暑さ寒さに耐えられずに上昇するエアコンの電気料金、自分で処理しきれなくなったもろもろの手数料、進む老眼の眼鏡代、聴力の衰えを補う集音器や補聴器、、、、、。
これ、死ぬまで続きます。
今更、貯金は無理だけど、せめて無駄使いは慎もうね。