もう、夏休みは始まっている。
小学生の孫にも、当然課題が出ている。
しかし、それは親の課題でもある。
なぜならば、家庭科で「炒め物を作る」と言う課題があって、材料をそろえたり、切ったり炒めたり盛り付けたりの写真が要求されている。
買い物も、火を使うことも、子供だけに任せておけないから親の出番となるのである。
両親が仕事で忙しいことを知っている孫は、それを私に頼んでくる。
頼られると俄然張り切ってしまう私は、嬉々として冷蔵庫の在庫を確かめる。
そして、課題「朝ご飯の炒め物」の成果である。
インスタント味噌汁に豆腐を入れるのも、ご飯に鮭そぼろを乗せるのも、私のアイディアである。
おっとりとして欲のない孫の評価を、少しでも上げてやりたいと思う婆心なのである。