近頃、鏡を見るのが嫌になる。
シミを隠すコンシーラ化粧が、しわを浮き立たせる。
ちょっと流行を取り入れた服の若さに、中身がついていっていない。
(洋服より、自分を買い替えたいわ。)
ふと、友人に目をやれば、彼女たちもずいぶんと老けてきた。
(他人事ではない)
背中が丸くなった。
足が、がに股になっている。
小股でちょこちょこ進む後姿は、老人そのものである。
(背筋を伸ばしてさっそうと歩いていたのは、いつの事?)
これって、程度の差こそあれ、我が身も同様なんですよね。
「人のふり見て、わがふり直せ」(ガンバロー!)
TVを見て、ご老人だけれど〝良い年の取り方をしてるなあ〟と見える方たちがいる。
魚をより分けている漁師さんとか、山畑で野菜を抜いているお百姓さんだったりする。
日に焼けて、しわの深いお顔ですが、すがすがしく感じられるのは、体を動かして仕事をしているからでしょうか。
体が動いていれば、新陳代謝の減少も緩やかですし、痩せていても太っていてもそれなりに生き生きして見えます。
いろいろな事情で動きが少ない人でも、運動量に合わせて食べていれば、健康体でいられると思う。
必要な運動、必要なカロリーで、時間は止められないけれど、少しでも健康で味のある老人になりたいものである。