酷暑だけでも大変なのに、「コロナの11波が来ているから気をつけて」なんてニュースも流れている。10波っていつだったっけ?
あれだけの重大事件が、遠い出来事のような今日このごろなのだけれど、まだ病院とか高齢者施設の警戒感は強いし、そもそも、いろんなことがコロナ後変わってしまった。
”あのころ、どのやり方が効果的で、何がやりすぎだったのか?” よくわからず、うやむやのままな気がする。
まあ、職業や年齢など、立場の違いで、コロナやワクチンに対する気持ちもそれぞれだから、総括するのは難しいのか。
NHKオンデマンドで、コロナ禍に多大な影響を受けた業種のドラマを二つ見た。
[不要不急の銀河]
日本のスナックの数は、コンビニより多いらしい。私には縁がないが。
又吉直樹脚本の「スナック銀河」を舞台にしたショートドラマだが、コロナが始まったばかりの時の、ドラマ作りの困難さのドキュメンタリーも見ることができる。
医師監修のもとでのドラマ作り。
”どうやって三密を避けるか?” ”そもそも、ドラマ制作は不要不急なのか?”
祖母役の片桐はいりさんの演技には、心をつかまれた。
少ない人数の俳優さんで作られたドラマだが、最後のテロップで、ドラマにかかわった大人数のスタッフの名前が出てくる。「ドラマは、こんなに多くの人の力で作られているんだ」というのを実感させられた。
[あなたのブツが、ここに]
シングルマザーのキャバ嬢の亜子は、コロナで客が来なくなったため、尼崎のお好み焼き屋の母の元に帰り、宅配ドライバーの仕事を始める。
亜子の人生と、宅配を通して見るさまざまな人間模様。とても面白かった。
日本のドラマを見るようになって、”ドラマは名脇役が支えている”というのを実感するようになった。
このドラマにも出ている岡部たかしさんは本当に素晴らしい脇役だ。