年寄りに付き添って一緒に歩いているのは、男性もいるが、圧倒的に女性が多い。

 

ついつい、介護者の方を観察する私。

 

男性の場合は、人前で、老親を怒ったりする人もいて、年寄りがかわいそうになることもある。

 

女性の場合は、そういうことはないけれど、「いやでたまらない」という顔をしている人が結構いる。これは、娘さんでも、お嫁さんでも変わらないだろう。

 

これは、きっと私の顔の鏡なんだろうなあ、と思う。

 

ババモンといるときは、いつものうっとうしい話のおつきあいをしながらだから、ついつい、暗い表情になっているのは間違いない。。ババモンの隣や少し後ろを歩いていると、私の表情が見えないから、笑顔をとりつくろっていない。

 

まあ、一人のときも、ババモンのことが頭から離れないから、常に暗い顔をしているけれど。

 

しかし、ババモンの家に行くときなんかは、外では”真っ暗け”な顔をしていても、玄関に入ったら、表情を和らげようとがんばる。ババモンもいつも、私の表情を観察しているのだ。

 

 

病院に車いすの母親を連れてきて、すぐに文庫本を読み始めた白髪の女性を見たことがある。時々話しかけてくる母親に、面倒くさそうに答えていた。

 

「長い介護なのかなあ」と想像する。みんな、大変なんやね。

 

私も、病院の待合室で、ババモンに話しかけられないように、すぐに雑誌を見たり、TVに没頭しているふりをするから、気持ちはよくわかる。待合室では逃げ場がないから、長時間のおつきあいは、ほんまにしんどい。

 

 

反対に、私自身も、ババモンと一緒のとき、人に観察されているように感じることがある。そのときは、「やばい」と思って、自分の表情をましにしようと努力する。

 

 

しかし、私も年をとったら、子供にそんな顔をされるんだろうな、と覚悟はしてます。

 

 

 

 

ババモンの認知症外来の予約日が近づくといつも、今度も無事に行けるだろうか、と心配になる。しかし、今回も「もっと副作用の少ない精神安定剤をもらいに行こう」という、私のいつもの説明で、受診にこぎつけた。

 

ババモンが、処方されたメマ〇ーを飲み始めて、興奮がかなりましになり、私は少し一息ついていた。

 

メマ〇ーの服用開始

 

メマ〇ーの副次的効果

 

様子を見ながら、容量を少しずつ増やしていき、今は最大限度の20ミリだ。

 

最初は、5ミリでめざましい効果を感じた。けど、しばらくすると少し逆行したようで、10ミリにしてもらった。そんな感じで15ミリ、20ミリとなって、数か月たった。

 

 

しかし今また、ババモンの声がでかくなってきた。いつもの被害妄想話を、疲れを知らない感じでしゃべり続ける。しゃべっているうちに興奮がひどくなる。薬を飲み始める前の状態に、また戻りつつある気がする。

 

薬がだんだん効かなくなってきたのか。

 

10ミリでも十分効く人もいるようなのに、ババモンの内部の爆発力は、薬の力を凌駕するのか。

 

けど、メマリーも最大容量で、これ以上は増やせない。

 

 

そこで、今回の通院時に、

 

私「また、元の興奮が戻ってきたんですけど」

 

と、ババモンがいないところで、相談してみた。この先、希望はあるのか、知りたかった。

 

お医者さん「う~ん、その場合、〇〇などの薬もありますが。」

 

けど、今、どんどん薬を増やすと、もっとひどくなったときにどうすればいいのか。

 

私「私も、薬の種類を増やしていいものか、悩んでいるので、今回はとりあえず、このままでお願いします」

 

お医者さん「そうですか。わかりました」

 

精神的な荒れは、本人が病院では、おとなしく、いい人ぶっている状態では、お医者さんにも判断できないのだろう。結局、介護している者の判断次第になるのか。

 

とりあえず、落ち着かせる薬は他にもあることはわかった。けど、やはり、そんなに薬を増やしていいものか、わからない。すでに抑〇散とメマ〇ーを併用している状態で、ときどき以前からの精神安定剤も飲んでいる。

 

毎日とか、一日中興奮しているわけではないから、今のところは、がまんするしかないのかとも思う。

 

 

 

 

 

 

 

4回目の介護認定結果が来た。何度経験しても、この通知を開封するときは手が震える。

 

本人や家族にとっては大問題の介護認定も、認定者の人たちからすると、数が多くて大変だろうから、流れ作業的なものなのでは、と思う。

 

ババモンの場合、

 

2014年に要支援2

2015年に要介護2

2016年に再び要介護2(2年有効)

 

そして、2018年も要介護2。今回は3年有効だった。

 

 

要介護2になって3年だけど、3年前と比べると、足腰は多少弱って、1本杖だったのが、4点杖や押し車利用になった。

 

しかし、日常生活で、できることできないこと、の調査では、ほとんど違いがない。

 

今回の調査時は、比較的平穏な時だったから、要介護1になるのでは、という心配もあった。要介護2の利用枠にはまだまだ余裕がある状態だから、要介護1でもいいようなものだけれど、やっぱりそれは、私の感覚とは違う。ババモンが、利用してくれないだけなのだし。

 

 

頭の方に関しては、記憶は少しずつ悪くなっている。それを補うために、ババモンの話すことは作り話だらけになってきた。まさに口から出まかせ。まだ許せる作り話もあるが、ほとんどは、人の悪口の繰り返しなので、聞くに堪えない。

 

興奮はどんどんひどくなり、落ち着かせる薬が増えた。

 

 

けれど、身体の病気はない。去年は骨折が続いたけれど、今年は今のところ平和だ。

 

最近、アメブロで、1~3年前の自分が書いたブログが表示されるようになったが、タイトルから、内容を大体思い出せるぐらい、今と悩んでいることが変わらない!

 

 

2年前の要介護2は、2年有効だった。そのときは、「このまま2年ほどは、あまり変わりはないんだろうな」と納得できた。2年間、介護認定の心配をしなくていいのはラッキーと思った。

 

しかし、今回は3年有効に、ガーン!と来た。

 

3年間このまま!?

 

もちろん、途中で何かあれば、介護認定を申請し直すことができることは知っている。

 

1年後に認定結果が変わらない人は、2年有効になり、2年後も変わらない人は、3年有効になると決まっているのかもしれない。

 

 

けど私は、「このまま、ババモンとの、相も変わらない暗~い毎日を、この先も3年間続けなさい」と宣告を受けたような気がしたのだ。

 

そのことでショックを受けた私は、間違っているのだろうけど、その3年宣告(?)を見た後、私はしばらく、放心状態になったのだった。

 

 

「介護は長期戦」と頭ではわかっているのだけれど、やっぱり、まだその現実を受け止めきれていないのだ。

 

この3年半ほどで、私の精神は、十分ダメージを受けたと思う。この先、「もう限界!」と何度思うことになるのだろう。