本屋さんで見つけて、”面白そうだな”と思って購入した。この作家さんの小説は初めて読んだ。
文庫本の帯には「死刑にいたる病」の著者、とある。このタイトルが怖すぎて原作は読んでいないのだけれど、配信にあった、その映画が気になっていたので、先に見てみた。
主人公の猟奇的連続殺人者を阿部サダオが演じている。人に何の警戒もいだかせない、好人物に見える犯人を演じて、ぴったりだった。
猟奇的な場面も少しあるので、そこはすっとばして見た。人を上手に繰る容疑者と、操られる大学生。
怖くて面白かった。
小説「執着者」もとても面白かった。
別々のプロットが次第につながっていく。
姉をストーカーに殺された警察官。夫が殺されたあと、行方不明になった妻。老爺のストーカーにおびえる女性。
ストーカーの怖さがリアルに伝わって、気分が悪くなるくらいだった。この作家さんは、ホラーも書いている人だから、そういうのが上手なのかな。
最近の女性作家さんは、性別がわからないペンネームが多い。調べてみると、この作家さんも女性だった。