私は、ネットのニュースよりも、基本、新聞やTVなどのニュースを信頼している。ネットニュースよりは、そのニュースの真偽について、きちんと検証しているはず、と信じている。
以前、この映画の原作(横山秀夫作)を読んで、とても面白かった記憶はあるが、ディテールは覚えていない。映画はNHK BSで見た。
1985年、日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山は群馬県。その群馬の地方紙が舞台。
「昭和の新聞記者の男たちは、こんなに熱くて、言いたいことを言い、けんかばかりしていたのか?」と思った。締め切り時刻をめぐって、ぎりぎりの攻防を繰り広げる、編集、印刷、配達のそれぞれの部門の対立が興味深かった。
原稿が手書きだった時代だ。「朝刊のために、夜中に新聞作りをするのは、本当に大変だな」と思った。
2019年の社会派サスペンス映画。背景は夜が多くて、照明もずっと暗い。
主人公の官僚 杉原(松坂桃李)が、内閣府で情報操作をするところから始まる。暗い部屋でパソコンに向かう官僚たち。
最後までずっと緊張感が続いてドキドキした。
面白すぎて、夢中になった。
”実際にあった複数の冤罪事件を参考にしている”とある。
こちらはTV局が舞台のドラマ。おぼっちゃまディレクター キシモト(眞栄田郷敦)とアナウンサー アサカワ (長澤まさみ)が、ひょんなことから、”少女連続殺人事件で死刑囚となった男が冤罪ではないか?”と調査を始める。
TVの報道局が、政府や警察などの権力に対して、忖度する様子。それと戦おうとしても、とてつもなく厚い壁にぶつかる。
主役の二人はもちろん、脇役たち(岡部たかしetc.)の演技も見ごたえがある。長澤まさみは超かっこいい! 眞栄田郷敦の、おぼっちゃまから苦悩を抱えた男への変身ぶりにも感心した。