昔に比べて女性作家が増えたなあ、と思う。名高い作家さんでも、男性作家の感覚に共感できないことがある。男性作家から見た”理想の女性”を嬉々として描いているのなんかを読むと、「あほくさ!」と思ってしまう。

 

ミステリだと、性別は関係なく楽しめるのだが。

 

 

女性作家さんが増えたおかげで、最近は、女性作家さんの本を読むほうが多くなった。中高年の作家さんだと、介護のことがちらっと出てきてくることもあり、共感する。

 

篠田節子さんと諸田玲子さんは、年齢が近いという他、それほど共通点がないのかもしれないのだけれど、よく混同してしまう。お二人の本を見つけると、とりあえず買おう、または借りようという気になる。

 

 

〇 篠田節子さんは、「長女たち」「介護のうしろから”がん”が来た!」などを読んで、共感できる作家さんだと思った。

 

最近読んだのは、

 

 

 

 

”主人公の彫刻家の作った彫像に不思議なことが起こる”という筋書きだが、ディテールが面白かった。

 

 

以前読んだ、

 

 

 

 

 

 

これは、日本人があまりよく知らないインドの暗部について、よく調査されているなあ、と感心した。

 

 

 

〇 諸田玲子さんは、時代小説中心だ。平安時代がマイブームなので、図書館で見つけて読んでみた。


 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

疫病が流行っても祈祷するしかすべはなく、庶民の遺体はそのまま打ち捨てられ、鬼や呪詛が普通に信じられていた時代。そこそこ平和だったとはいえ、庶民にとっては過酷な時代に、主人公たちが力を合わせて戦う、連作短編集。