認知症介護は、もちろん太古の昔からあったのだろうから、今さら、不満ばかり垂れている介護者を非難する方もあるだろう。

 

ババモンも、介護の人などによく言う。

 

ババモン「この子は、年寄りを知らんから。私ら、昔から年寄りをたくさん見てるしね。」

 

私は祖父母と同居したことがなく(ババモンは介護の経験がないということだ)、核家族で育っているから、他の年寄りの日常を知らないのは確かだ。認知症の親戚も、たまに会うだけだったから、日常の様子はわからない。

 

だから、”ババモンが他のジジババと比べてどうなのか?”はよくわからない。

 

 

実際に、ババモンがいろいろな問題を起こすようになるまで、私も認知症について無知だったと思う。まあ、徘徊とか、よくTVなどで見かけたり、人から聞く断片的なことしか知らなかった。

 

自分も介護者になってみると、ババモンの状況を説明するのは、すごく難しくて、一言ではとても無理だし、断片的な話になってしまう。もともとの性格、もともとの親子関係もあるから、何年もこのブログを書いていても、尽きることがないぐらいだ(まあ、同じことも書いているが)

 

また、皆さんのブログを見ると、認知症の症状というのは、同じところもあるが、結構、人それぞれ違うんだな、ということもわかった。そして、認知症介護をしている人は、それぞれに大変だ。

 

だから、介護している人に、「年をとったら、みんなそうなるんちがうん?」なんて気楽なことは、絶対言えない。身近で介護している人の大変さは、説明してもらわなくても、しみじみわかる。

 

 

NHKの認知症特集なんかは、「症状がひどくなるのは、介護者の接し方が悪いからで、介護者が優しくなれば、うまくいく」的な、「老人は性善」説を広めてくれた。私も、自分が介護者になるまでは、ある程度、そういう意識も持っていた。

 

介護者は、認知症老人から、感謝どころか非難ばかり浴びるのに、周囲からも、そういう、言葉には出さなくても、無言の非難を受けなければならないのだ。考えすぎかもしれないけれど。

 

まあ、日常接する介護の人は、私より、ババモンに同情的な人のほうがうまくいくんだろうな、と思うから、私が悪者でもいいんだけど。

 

 

ババモンの日常を知らない人には、「わかってもらえない」感が、どこまでも続く。

 

人間というのは、経験してみないと、何事もわからないものだ。もちろん大変なのは、認知症介護だけではないが、少なくとも、そのことについては、介護者の気持ちに寄り添えるようになったことは、今までのところ、唯一、介護で良かったことかもしれない。

 

 

 


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