恍惚の人 (新潮文庫)/有吉 佐和子

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 認知症のことから、この本のことを思い出しました。昭和47年に出た本らしいですが、普通に本屋にありました!ちゃんと字も大きくなって!やっぱりこの本、需要があるんですね!

 

 若いときに読んだときは、不潔な場面の描写への拒否感が強く、また自分には全く関係がない、という意識でした。

 

 でも今読むと、主人公だけでなく、周囲の老人の描写にもなるほど感大。

 

 「他人事ではない」と細かいところまで必死で読みました。

 

 介護保険もない時代。

 嫁の忍従が求められた時代。

 認知症に対する理解の少なかった時代。

 

 でも、大昔から長生きしたら大なり小なり皆ボケていったはず。でも、今より長生きする人が少なく、支える家族が多かったんでしょうね。