脾臓転移、腹膜播種が分かってからCRSとHIPECについて、インターネットで調べたところ…
関東では、これらの手術を行なっている病院は見つけられませんでした。
関西では、腹膜播種センターのある病院が2軒ほど見つかりました。
早速、予約して…2023年11月9日、1軒目の病院に行きました。
この病院のドクターは、腹膜播種においてはとても有名で、日本全国から患者さんが最後の望みをかけて押し寄せている…
待合室では、そんな気迫の様な物を感じました。
午前中に受付して、診察を受けたのは、もう、夕方になっていました。
さすがに、ドクターの顔にも疲労困ぱいの様子が見て取れました。
診察では、大腸癌にはHIPECは効果無いからやらないと言われ…
2023年12月1日には胸に点滴用ポートを作り、外来にて点滴による抗がん剤投与及び、TS-1の服用。
2024年2月26日には腹膜播種切除手術と、流れ作業の様に話が進みました。
その日の夜は娘も同行していて、3人で美味しい物でも食べようかと難波辺りを歩いていたら、横丁に小さな神社があり。
ふと、この選択は良いのだろうか…
点滴による抗がん剤はやらないと決めていたはずではないか…と少々不安になって来ました。
主人に、おみくじ引いてみたら?と、言ったら、嫌だよ!と言うので、私が引いてみたところ…
凶!と出ました。
この選択の可否が胸に引っ掛かったまま2023年11月20日、遺伝子検査の結果を聞きに、最初に大腸切除手術を受けた総合病院に行きました。
適合する抗がん剤はアバスチンと言う事でしたが…
うちでは診ません!と言われてしまいました。(診て欲しいとは言って無いのにね)
関西でHIPEC等の手術を受けた患者は、関東では受け入れてもらえない…
と言う話は聞いてはいましたが…
唖然としました。
点滴の抗がん剤を受ける事には、まだ迷いがありました。
そこで、関西にあるもう1軒の腹膜播種センターにも行ってみよう!セカンドオピニオンを受けてみてから決めようと、予約の電話をしてみました。
予約は1ヶ月もお待たせしないとは思いますが、改めて連絡します。との事でした。
2023年12月1日には点滴用ポートを入れて抗がん剤をやる事になっているので…1ヶ月も待ってはいられません。

2023年11月21日、何とか抗がん剤をやらないで、手術は出来ないかと聞いてみたくて、もう1軒の腹膜播種センターのある病院に予約無しで突撃しました。
今思うと…なんと恥ずかしい、なんと図々しい事をしたのかと…
それにもかかわらず…なんと親切で、なんと優しい対応をして下さったのかと、ドクター及び職員の方々には感謝の気持ちで一杯です。
この日は、今の主治医のドクターは診察日では無く、たまたま病院にいらして、診てもらう事が出来て本当にラッキーでした。
一通り話を聞いて下さると…
今日はまだご飯は食べて無いよね?と言われ、腹腔内検査手術の為の術前検査の心電図、血液検査、造影CT…等を行いました。
いきなり点滴ポート造設、抗がん剤、開腹手術では無く、腹腔内を試験的に覗いて、腹膜播種の場所や様子を確認してから開腹手術になる様で…抗がん剤の話は全く出ずホッとしました。
1軒目の腹膜播種センターにはお断りの電話を入れて、2軒目のこの病院で腹膜播種切除の手術を受ける事になりました。
この病院では現在、保険の関係でHIPECは行なっていないそうです。

