https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66785
文在寅の韓国が「西方世界」から脱落…米韓同盟の消滅が意味するもの
日本はどう対応すればよいか
櫻田 淳
東洋学園大学教授
（抜粋）
■韓国と日米の認識のずれ
■褪せることなき文明論上の格上意識
「中国」文明の前提は、万事を「上下関係」に落とし込む秩序意識にある。
清朝成立以後、この「上下秩序」意識に本家以上に凝り固まっていたのが、朝鮮王朝であった。往時の朝鮮王朝の認識では、夷狄が築いた清朝よりも自らこそが中華の「礼」を体現する存在であり、そのゆえにこそ、「朝鮮－中華・格上／日本－野蛮・格下」という図式は自明であった。
明治以降、現在に至るまで、国際社会における「権勢」や「威信」において、日本が一貫して朝鮮半島の「上座」に位置してきた事実は、「日本は本来、格下であるはずなのに、現実には、そうではないのか…」という朝鮮半島独特の「恨」の心理を沈殿させた。
従軍慰安婦案件を含めて、植民地支配や戦争を事由とした韓国の度重なる対日謝罪要求は、「道徳上、韓国は日本よりも上である」と絶えず確認する機会に他ななかった。
そして、日本政府が輸出管理に関して発動した対韓優遇停止措置に韓国が朝野を挙げて示した反発もまた、結局のところは、「『格下の国』である日本が『格上の国』である韓国に楯突いて来るのは、許し難い…」という心理の反映に過ぎない。
■586世代という害毒
■38度線の対馬海峡移動を前提として
米韓同盟の枠組の消滅は、日本の安全保障上の最前線が「38度線」から「対馬海峡」に後退することを意味する。
それは、日本が安全保障上、直接に関与する領域が 南西諸島周辺だけではなく日本海西部にまで拡がる事態を招く。第2次世界大戦後の七十余年はおろか、明治以降の150年を振り返っても日本が直面することのなかった安全保障環境が浮かび上がることになるのである。
このようにして、日本には、不承不承ながらも「38度線」が消滅した国際環境を前提として、自らの対外戦略構想を打ち出すべき時節が近付いている。
筆者は、既に日米両国の共通構想となった感のある「自由で開かれたインド・太平洋」構想こそは、その下書きとして相応しいと考えている。
要は、その構想に対して、どれだけ具体的な安全保障政策上の肉付けを与えるかということに他ならない。
とかく、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなれば、憲法改正を説く声が大きくなるものであるけれども、重要なのは、中距離ミサイルの受け容れを含めて、インド・太平洋方面では日米豪印各国を中軸とする「西方世界」同盟網の結束と深化を担保する議論である。
米韓同盟は、永らく日本の安全保障に付された「大き過ぎる補助輪」であった。今、その「大き過ぎる補助輪」は、外れようとしているかもしれない。日本は、それを試練としてだけではなく、好機としても観るべきであろう。
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＞■褪せることなき文明論上の格上意識
日韓関係においてこの韓国人の華夷秩序による悔日意識はどうしても避けられない、そして全てに通じる大きな要素だと思います。
中国には三跪九叩頭して貢女をいくら送っても恨み言一つ言わないし、黄海を西海だと世界に向かって声高にも叫ばないですが、日本による恩恵は一つ残らず「恨」に変えて日本を侵略する日を夢見ている。
韓国が中国には何をされても従順に傅くのも盲従するのも自由ですが、だからと言ってその序列意識を日本にも強要したり、憂さを晴らす対象にされても迷惑です。
それだけ韓国は中国を恐れながらも逃れようとも思わないほどの親和性や共鳴する部分があるのでしょう。
韓国は日本や民主主義の先進国群とは別の位相の時代に生きている。
だからいくらサヨクやマスゴミが原因を日本の“植民地”時代に求めて日本が悪いと言ってみても的外れだし、アメリカが、“両国”に反省して仲良くしろと言うのも無駄でしかない。
韓国はどうせ中国の属国に戻っていく国。
情けは必ず仇になるでしょう。
＞■38度線の対馬海峡移動を前提として
で、日本の周りは敵ばかりという状態になるのが既定路線になるわけですが、米軍もインド太平洋構想で韓国から台湾に軸足を移して第一列島線で中国を封じ込めることになれば、日本が今までのように憲法改正は嫌だとか、中国が侵略して来ても酒飲んで話して帰ってもらうだとか、殺されても殺さない、みたいな悠長なことを言っていられないことは、いくらパヨクでも理解してもらえると期待したいです。
中国の野望はじっとしていても消えることはないし、アメリカや欧州はもしかしたら衰退を始めたかもしれないのに、日本は中国の野望の最初の標的となる位置から移動することも叶わないのですから。
