中国漁船、水産庁職員12人乗せ半日逃走 停船命令無視 EEZ漁業法違反の疑い
鹿児島県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で11月、違法操業の疑いがある中国漁船が、立ち入り検査のために乗り込んでいた水産庁の職員12人を乗せたまま、半日以上、逃走していたことが26日、政府関係者への取材で分かった。同庁は外国人の違法操業などを規制するEEZ漁業法違反の疑いで捜査。外交ルートを通じ、漁船員らを中国国内法で処罰するよう中国側に要請した。一時、漁船に連れ回された職員12人にけがはなかった。
水産庁によると、11月5日午前、鹿児島県西方沖の日本のEEZ内で、違法な底引き網漁をしている疑いがある中国漁船2隻を取締船「白萩丸」が発見した。取締船は漁船を停船させて職員12人が乗り込み、立ち入り検査に着手したが、漁船は命令に反して逃走しながら漁を継続した。
さらに、取締船や、要請を受け駆けつけた海上保安庁巡視船の停船命令を重ねて無視し、日本のEEZ内を航行。漁船に乗り込んだ職員らも、停船して検査に応じるよう説得を続けたが船長らは応じなかった。
取締船は暗闇での取り締まり継続は安全確保が困難で、職員らの身に危険が及ぶと判断。接舷し、同日午後10時過ぎまでに全員を取締船に戻したという。
外国船による違法操業の深刻化を受け水産庁は今年、取り締まり指揮系統の一元化などを図る漁業取締本部の運用を開始。船の強化と防御装備の充実を進めていた。
同庁は今回の事態について「危険を伴う取り締まりは現場の判断が最重要。職員は経験豊富で、安全に十分配慮し対処した。細かく検証し、今後に生かしたい」とした。
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アカンわ、こんなん、危なすぎやん。なんかあったらどうするねん?
相手は中国人やで?
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農林水産大臣 畑英次郎 揮毫(平成6年1月13日 命名)
白萩丸 主要目 |
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長さ(全長) |
63.35メートル |
所属 |
九州漁業調整事務所 |
幅(型) |
9.60メートル |
定けい港 |
博多 |
総トン数 |
499トン |
従業制限(航行区域) |
第三種(国際航海) |
国際総トン数 |
741トン |
竣工年月日 |
平成6年3月30日 |
最大搭載人員 |
29名 |
建造所 |
長崎造船 |
目的・用途
本船は、九州漁業調整事務所所属の漁業取締船で、主に我が国沿岸の日本漁船に加え、韓国・中国・台湾・ロシア等外国漁船の指導取締を行うことを目的にしています。
1.基本性能
- 船型は、長船首楼型を採用し、十分な耐航性を有する一方、船尾甲板を低くすることで、指導取締時における作業性を向上しています。
- 良好な視界と機動性を確保した取締機能集約型船橋を採用しています。
- シリングラダーの採用により、旋回性能が著しく向上しています。
- 大口径プロペラを採用することにより省エネ化を図っています。
- 日本海事協会基準に準じた耐氷構造(ID級)となっています。
2.主な設備
- アンチローリングタンク(受動制御型)
- キセノン式探照灯
- 取締兼交通艇
3.建造の経緯
漁業取締船旧白萩丸(363.16トン)は、昭和48年に建造され、主として我が国沿岸の漁船の指導取締に活躍してきました。しかし、建造以来21年が経過していたため、船体、機関及び諸設備が老朽化し、十分な取締業務が行い難くなっていたところでありました。
一方、沿岸沖合域の指導取締は、日本漁船の指導取締に加えて、周辺諸国の漁業の伸長に伴い、外国漁船の指導取締を強力に実施する必要が生じてきています。このような状況から、我が国周辺の外国漁船の取締が可能な大型の3代目白萩丸を建造しました。
2代目白萩丸
2代目白萩丸(299.90トン)は、昭和48年に建造され、その後昭和53年に船体延長工事を行い363.16トンとなり、現在の白萩丸と交替するまで、主として日本沿岸沖合海域及び延長工事後は、