【痛快!テキサス親父104】台湾は総統選で最良の選択をした | にゃんころりんのらくがき

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次は米大統領選の番だゼ!! 


2016.01.22




 
 





















 
ハ~イ! みなさん。台湾総統選で、民主進歩党の蔡英文主席が圧勝し、次期総統に選ばれた。5月に初の女性総統に就任する。蔡氏については、沖縄県・尖閣諸島や反原発主義、性的少数者(LGBT)への見解などで俺とは意見が違うが、まあ、それらについては台湾の人々が考えることだ。


 彼女の総統就任で最も注目されるのは、台湾と中国の関係がどうなるかだ。これは、アジアの安全保障上、日本にとっても、米国にとっても、世界にとっても、非常に重要な問題だ。

 現在の馬英九総統は「中国寄り」の政策ばかりが目立ったが、民進党には台湾独立志向がある。蔡氏自身、台湾と中国は「特殊な国と国との関係」という李登輝元総統の「二国論」の起草に関与した人物だという。民主主義が定着した台湾と、共産党一党独裁の中国が違うのは当然だよな。

 わが米国には「台湾関係法」という国内法があって、《米国は、台湾居民の安全、社会や経済の制度を脅かすいかなる武力行使、または他の強制的な方式にも対抗しうる防衛力を維持し、適切な行動を取らなければならない》と規定されている。

 これは、民主主義陣営の一員である台湾への防衛支援を義務付けたもので、簡単にいうと「中国の脅威から台湾を守る」というものだ。

 そして、これには日本も深く関係してくる。台湾有事の際は、沖縄など、日本国内にある米軍基地が重要な役割を果たすことになるからな。沖縄で激しい反基地運動が展開されているが、背後に「台湾防衛」を阻止しようとする勢力の存在を感じざるを得ないぜ。

 報道によると、蔡氏はタフな政治家で、総統選では独立志向を封印して「平和で安定した中台の現状維持を目指す」と訴えたという。台湾の人々は、経済的関係が深い中国と絶妙な間合いを取りながら、民主主義を守る新しいリーダーを選んだわけだ。現時点では台湾にとって、最良の選択といえるだろう。

 残念なことに、俺は台湾に行ったことがない。韓国とは違って親日で、人々は勤勉で礼儀正しいと聞いている。今回、蔡氏が当選したことで、改めて「機会があれば行ってみたい」と思ったぜ。

 一方、俺にとって気になるのは米国の大統領選だ。

 オバマ大統領の任期は残り1年だが、この7年間で唯一マシだったのは、
アジアの安全保障問題に目を向けたことぐらいだ。他はまったくダメダメだ。大統領選に向けて多くの候補者が手を挙げているが、自国のためではなく、他国の利益のために働く政治家も少なくない。ぜひ、次の大統領には、米国の国益のために全力を尽くしてほしい。

 親愛なるみなさんと、日本と台湾、米国に神のご加護がありますように。俺が支持する米共和党が政権を奪還することを祈っているぜ。

 では、また会おう!

 ■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』『素晴らしい国・日本に告ぐ』(ともに青林堂)など。
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台湾の企業家たちが中華人民共和国に相当入れ込んでいて、
抜き差しならぬ関係は台湾の存立をますます危うくするように見えていた。

そんな中、中国経済の悪化は天の配剤の一つであったのかも知れない。

が、「
民主進歩党の蔡英文主席の圧勝」の陰に台湾の学生たちの“志位ルズ”などとは大いに違う勇気と聡明さがあったのではないだろうか?と勝手に思量している。

これからも台湾の方々には台湾人としてのアイデンティティーを何より大切にしていっていただければと思っています。

でも、蔡さん、尖閣は揺るぎない日本固有の領土ですから、悪しからず。


アメリカには台湾の重要性を再認識し、アメリカにあるという『台湾関係法』をしっかり守るように。

そして、日本が敗戦国(アメリカ)の軛から解き放たれてアジア防衛に立ち上がる時まで、
頑張って「腐ってもアメリカ」でいるようにね。。。