戦国大名、戦国武将と言うと、何やらかっこいいと言うイメージが付いて回りますが、それは極一部の上級国民である限られた武士達だけの事なのです。
乱取り
これは負けた側の国の武将の家族や、お百姓さん、町民達が、勝った側の軍の、それも雑兵と言われる下級の人間に、ことごとく金品や衣類、武具を奪われて、
女性は犯されて拉致される、子供は奴隷
として彼らに本国まで連れて行かれて使役されていたのです。
または人身売買の商人が、その場で女、子供をお金で買い取っていた訳です。
名を為すような武将ならば恩賞や領地を主君から与えられてそれで満足出来ますが、勝っても雑兵には殆ど与えられないので、略奪を大名は黙認していたのです。
それは戦国大名きっての義の厚いと言われた
上杉謙信ですら、勝利後の略奪や、人身売買を黙認していた事からも判るでしょう。
このように、戦国時代とは人心が極めて荒廃していたのです。
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