物価の優等生と言われるバナナは、美味しくて日本人も沢山食べて来ました。
その昔、日露戦争の頃から輸入されていたバナナは高級品でして、5、6本で7500円もした時期もありました。
後、台湾が日本の領土になると、バナナは本土向けに出荷されて親しまれるようになりました。
1970年頃から、アメリカのdollなどの果実企業がフィリピンのミンダナオ島に農園を作り、輸送し易い日本市場のルートを開拓してフィリピンバナナは台湾産を圧倒するようになりました。
バナナは虫に直ぐ食べられてしまうので、農薬を散布しないと収穫が難しく、飛行機から関係の無い土地まで撒いたので、地元民の健康被害が深刻になりました。
また、もっと問題になっているのは、契約農家と某、大手日本商社との契約です。英語をまともに読めない農家との契約書には契約期間が空白で、後で25年契約と商社側に書き込まれても仕方ない状態でサインさせられ、また値段の改定は、商社側でしか変えられないという不利なものでした。
ですから、最近になってフィリピン駐日本大使がバナナに掛かる経費が上がり、
「バナナを安売りしないで!」との発言があるまで、バナナは長い間、極めて安い値段で販売させられていたのです。
それでも日本のスーパーでは目玉商品として安売りされるバナナ。
私たちも、奴隷労働させられているフィリピンの農家の事を思って、値上げはやむなし、そして、感謝して食べれれば良いかと思います。
ありがとうフィリピンの農家様。