初めての出会いは、去年の9月だった。
郵便局の景品として貰ったミニサボテン達が当たった時からです。
前からなぜか彼らが欲しくて溜まらなかった。
日光浴と風が好きだと聞いていたので、日の当たる日には必ずベランダに移して上げていた。
ある日、彼らは沈んで行く太陽を眺める事が大好きなんだと知った。
それから植物との交流に目覚めたのです。
良く植物の精霊がいて人間に似た格好をしていると言われてますが、
それは植物から人間に送られるイメージで、実際はそうではないが、彼らが魂の持ち主だということです。
サボテンなので月に2度かそこらの水やりでしか面倒を見ることがありませんが、愛情深く見つめるだけで喜ぶのです。
それ以降、植物がいつも人間を見守っていて、家に咲いている花々や垣根、道端に生えている雑草までが交流しようとしているのが分かりました。
そして桜並木も、このように咲く前に
もうすぐ咲くから待っていてね、とメッセージを送ってくれていたのでした。
これが豊かな生活なんだと植物達は教えてくれました。