アナスタシアが世界のからくりを筆者に見せて書き留めた個所があるのが
『ロシアの響き渡る杉シリーズ6【一族の書】』です。
世界を支配する神官は普通の老人、普通のものに囲まれて生活している。必ずしも大きな家に住んでいる訳でも無く、使用人は二人だけで妻がいて息子が二人いる。
家族でさえ彼が実際は何者かは知らない。
でも一つだけ他の人と違う所がある。
彼は一日中一人で過ごして居る事が判る。
そして深く思索している事が判る。
テレビを見ている時も瞼を閉じている。
実際はテレビを見ている訳ではない。
テレビを見ている振りをしていながら集中して思索している。。
壮大な計画を練っていて国を丸ごと支配している。
彼が神官王朝時代からの最高神官、歴代神官からオカルト知識を継承し、また自分の息子のうちの一人にそれを伝える事が出来る人。
彼はたった一年で後継者に口伝えでやり方を継承させる事が出来る。
なぜなら神官は自分の息子に特定の能力を育てて来たから。
全てのお金は最高神官の物。
あなたのポケットの中に入っているお金さえも。
全ての貨幣が彼の為だけに働いている。
最高神官は護衛も付けない。
護衛を付けるのを民衆が知れば、何十万人と護衛を増やさなければ成らないし、
歴代の神官で護衛に裏切られた事があった事実があるからだ。
護衛と一緒に居る事は自分一人で思索する自由が無くなるからだ。
一番安全な方法は、自分の正体を明かさない事である。
神官が命令を出す時は、誰に指示されたかすら分からないようなシステムになっている。
必要な時は刑務の執行や、軍隊に命令する事も誰にも解らずに指示する。
また、どこの国の責任者に対しても『声無き声が聞こえて来て』彼の望みを実行したくなり、指令は実行される。
『声無き声で誘導する』
このオカルティズムにより彼は世界を誘導支配していく。