成果をあげる者は、時間が制約条件であることを知っている。
あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、もっとも欠如した資源である。
それが時間である。
時間は、借りたり、雇ったり、買ったりすることはできない。
その供給は硬直的である。
需要が大きくとも、供給は増加しない。
価格もない。限界効用曲線もない。簡単に消滅する。
蓄積もできない。永久に過ぎ去り、決して戻らない。
したがって、時間は常に不足する。
時間は他のもので代替できない。
ほかの資源ならば、限界はあっても、代替することはできる。
アルミの変わりに銅で代替できる。
労働の変わりに資本で代替し、肉体の変わりに知識で代替できる。
時間には、その代わりになるものがない。
時間はあらゆることに必要になる。
時間こそ真に普遍的な制約条件である。
あらゆる仕事が時間の中で行われ、時間を費やす。
しかるにほとんどの人が、この代替できない必要不可欠な資源を当たり前のように扱う。
おそらく、時間に対する愛情ある配慮ほど、成果をあげている人を際立たせるものはない。
P・F・ドラッカー 『プロフェッショナルの条件』より