両顎手術における名医の条件は、ルフォー+IVROやSSROにおける神経麻痺の残存率、Bad split(骨が予定外に割れる)の発生率、後戻りによる再手術率。これらを即答できる医師は、自分の結果を追跡し、記録しているということです。
セファロ分析、3D CT、そして顎関節MRIと気道評価まで見ているか。顎を下げれば気道は狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸のリスクは上がります。顎関節円板の位置を確認せずに前進量を決めれば、下顎頭吸収の地雷を踏みます。見た目だけを議論する医師は、機能を捨てています。
IVROとSSROの比較
| SSRO(矢状分割) | IVRO(垂直骨切り) | |
|---|---|---|
| 骨の切り方 | タテに「2枚おろし」 | 垂直にスパッと切断 |
| 固定 | プレート・スクリューで剛性固定 | 固定しない |
| 顎間固定 | 不要〜ごく短期 | 約2週間必要 |
| 顎の前進 | 可能 | 不可能 |
| 顎の後退 | 可能 | 可能・得意 |
| 手術時間 | 長い | 短い |
| 神経麻痺リスク | 高い | 低い |
| 顎関節への負担 | 大きい | 小さい |
| 機能回復の早さ | — | SSROより早い |
| 輪郭の状況 | 推奨されやすい術式 |
|---|---|
| 受け口で顎を引っ込めたい | SSRO / IVRO どちらも可 |
| 小顎症で顎を前に出したい | SSRO 一択 |
| 顎関節症の症状がある | IVRO が有利 |
| 下唇の痺れが絶対に嫌 | IVRO が有利 |
| 2週間の顎間固定が生活上無理 | SSRO が有利 |
| 顎先の形態も細かくデザインしたい | SSRO が有利 |
| 非対称が強く複雑な移動が必要 | SSRO が有利なことが多い |
術後1年の写真ではなく、5年後・10年後の咬合と関節の状態を追っているか。後戻り、下顎頭吸収、顎関節症の発症——これらは数年かけて現れます。長期フォローの体制がある施設は、それだけで信頼に値します。つまり、経過を10年以上見ていないクリニックはそれだけで責任のある美容外科かどうかも分からないという事です。
なので輪郭整形は「名医」は探すより、「地雷を外す」ほうが現実的です。

