鼻筋の幅を狭める、あるいは鼻背の隆起、いわゆるハンプを削るために、鼻骨に骨切り線を入れて内側へ寄せます。プロテーゼが高さを足す手術だとすれば、こちらは骨格そのものを動かす手術です。可逆性はありません。
骨切りの方法は、外側骨切り、内側骨切り、そして必要に応じて中間骨切りを組み合わせます。どこに線を入れ、どの順で折るか。この設計がすべてです。
次に、実際にチェーン店から独立した医者が良くやりがちな鼻骨骨切りの失敗例について考察していきます。
鼻骨骨切り幅寄せで起こりえる失敗
| 失敗 | 機序 |
|---|---|
| オープンルーフ変形 | ハンプ削除後に骨の屋根が開いたまま、骨切りで閉じきれず鼻筋が平坦になる |
| ロッカーデフォーミティ | 骨切り線を上方へ伸ばしすぎ、上端が支点になって逆に外へ開く |
| 段差、階段変形 | 骨切り線がずれて骨片が食い違い、触ると段差が残る |
| 骨片の不安定化 | 骨膜の剥離が広すぎて骨片が浮き、術後に左右差が出る |
| 鼻閉 | 内側へ寄せすぎて鼻腔と内鼻弁が狭くなる |
| 涙道の損傷 | 骨切り線が内眼角付近まで及び、涙の通り道に影響する |
特に多いのが、幅を狭めることだけを目的にして寄せすぎ、通気を犠牲にするパターンです。
機能的なトラブルは鼻の手術の中でも最も避けてほしい失敗です。
鼻整形の医師選びを失敗しないために
鼻骨骨切りは、美容外科の中でも扱える医師が限られまして、機能的正常、審美的美しさのどちらも保持できていなければ手術は失敗と言えます。
カウンセリングに行く前にまず以下を確認してください。
・形成外科専門医であること
・鼻を専門領域とし、骨切りの症例と修正症例の両方を継続的に扱っていること
・致命的な失敗例が出ていないこと
・直美ではない事
・SNS美容外科医ではないか
専門医資格は学会の検索で調べられますし、カウンセリングでは、外側骨切りをどこから入れるか、オープンルーフをどう閉じるか、通気への影響をどう見積もっているか。この三点を聞いてください。設計の言葉で答えられない医師には預けないほうがいいです。
研修を終えてそのまま美容へ進んだ、いわゆる直美の医師は避ける事が最優先です。

