デカ目整形の一種と言ってもいいヒアルロン酸注射での涙袋形成ですが、間違っている情報が出回っているらしく、涙袋形成で0.2ccまでが自然でそれ以上は整形顔になるという医学的な絶対基準は存在しません。
問題になりやすいのは、
第一に皮膚の伸展限界です。
下眼瞼皮膚は余剰が少なく0.4ccを超えると球状膨隆が生じやすくなります。
第二に動的破綻です。
過量注入では眼輪筋の走行と一致せず笑った際に不自然な固定隆起になります。
第三に光学的違和感です。
安静時でもハイライトが強く出て人工的に見えやすくなります。
| 不自然になりやすい | 自然に見えやすい | |
|---|---|---|
| 皮膚 | 非常に薄い | やや厚い |
| 眼輪筋 | 発達が乏しい | 筋量がある |
| 骨格 | 眼窩下縁が平坦 | 立体的 |
| 注入層 | 浅層皮下 | 適正層 |
| 製剤 | 硬め | 柔らかめ低G |
Plastic and Reconstructive Surgeryにも書いてある通り、論文ベースの知見で、下眼瞼ヒアルロン酸注入に関するレビューでは過量注入がTyndall現象不整隆起動的非対称の主要因とされています。低G製剤ほど表情変化への追従性が高いと報告されています。
最終結論
0.2ccは自然と不自然を分ける数字では決してありませんし、その根拠も乏しいと言う事になります。整形顔の正体は入れ過ぎではなく構造を無視した注入です。これが医学的に妥当な整理になりますので、誤った情報が蔓延しやすいということは理解しておきましょう。

