顔の脂肪吸引で採取される脂肪量は解剖学的脂肪量と安全域により部位ごとに大きく異なりますが、大規模な公的統計は存在しないため以下は形成外科美容外科の症例報告と臨床慣行に基づく一般的な目安をまとめました。
| 部位 | 平均採取量 cc | 実務上の目安範囲 cc | 補足 |
|---|---|---|---|
| 頬下部 ジョール | 10 | 5から20 | 取り過ぎるとたるみが出やすい |
| 頬中央 | 5 | 3から10 | 平坦化リスクあり控えめ |
| メーラーファット | 3 | 0から5 | 適応は限定的 誤適応で老化が進む |
| フェイスライン | 8 | 5から15 | 輪郭改善の主目的部位 |
| 顎下 | 20 | 10から40 | 量が最も多い 安全域が比較的広い |
| バッカルファット | 3 | 2から5 | 摘出であり吸引量換算 |
数値は片側換算が基本で。両側では倍量になります。
顔は体幹と異なり少量でも見た目変化が大きいです。
過量吸引は凹み 皮膚の癒着 老化印象の原因となる。適応判断と量設定は術者の解剖理解に強く依存します。
アキーセル、ベイザー、ライポマティックで取れる量は変わるのか?
結論として取れる脂肪量自体は機器で大きくは変わらない。差が出るのは安全に狙える範囲と取りやすさ 再現性。
| 機器 | 取れる量 | 理由 | 顔への実務的評価 |
|---|---|---|---|
| アキーセル | 少量から中等量 | 振動で脂肪を崩しつつ吸引するため過剰吸引になりにくい | 微調整向き 量は抑制的 |
| ベイザー | 中等量 | 超音波で脂肪を乳化し吸引効率が上がる | 均一に取りやすいが過量注意 |
| ライポマティック | 中等量からやや多め | 強い振動で物理的に脂肪を外しやすい | 取り過ぎリスクあり |
顔では解剖学的に取れる最大量が先に決まっており機器が変わっても限界値はほぼ同じ。差が出るのは同じ量をどれだけ安全に均一に取れるかと術者が量をコントロールしやすいかです。少なくとも、失敗の少ないJSAPS専門医のもとで診察を受けられるのが賢明です。

