【ペリカン手術】顎下と首がつながって見える人は脂肪吸引だけでは難しい症例が多い | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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顎下と首がつながって見える人は要注意!脂肪吸引だけでは改善が難しい理由

顎下(あごの下)のもたつきやたるみは顎下脂肪吸引だけでスッキリするわけではないです。

CTを撮らなければ、どの程度の顎下の変化があるのかが分かりませんので、直美の提案には注意しましょう。

 

実は、顎下と首が一体化して見えるタイプの人は、脂肪吸引だけでは十分な改善が難しいことが多いです。その理由は、顎下のもたつきが単純な皮下脂肪だけでなく、複数の組織が関わる複雑な構造だからです。

 

顎下たるみ、顔の側面ビュー

顎が無い原因

原因 説明 脂肪吸引で対応可能?
皮膚の弛緩 年齢や体重変動で皮膚が余り、たるんでいる状態 ✕ 切除が必要(フェイスリフトなど)
広頚筋(こうけいきん)上の脂肪 皮膚のすぐ下にある脂肪。一般的な顎下脂肪吸引で除去可能
広頚筋下の深部脂肪 広頚筋よりさらに奥にある脂肪。普通の脂肪吸引では届かない ✕ ペリカン手術で処理
広頚筋自体の弛緩や過緊張 広頚筋が緩んで垂れ下がる、または強く張り出すことで首が太く見える ✕ 広頚筋処理が必要
顎二腹筋(がくにふくきん) 顎裏にある深い筋肉がボリュームを作る ✕ 脂肪吸引では除去不可
顎下腺(がっかせん) 唾液腺の一部。通称「白子」。張り出していると顎下が膨らんで見える ✕ 外科的処理が必要

なぜ脂肪吸引だけでは足りないのか

顎下脂肪吸引で除去できるのは、「広頚筋の上にある皮下脂肪」のみです。
しかし、顎下のもたつきの原因が脂肪だけでない場合、
広頚筋の弛緩や深部脂肪、顎下腺がそのまま残るため、見た目の改善が限定的になってしまいます。

特に「顎下と首がつながっているように見えるタイプ」の方は、
これら複数の構造が絡み合っている可能性が高く、脂肪吸引だけでは理想のフェイスラインには届きません。


顎下タイプ別の整形手術

顎下の特徴 脂肪吸引単独で改善しやすい? 適した施術例
顎がしっかりあり、顎下だけがもたつく ◯ 比較的改善しやすい 顎下脂肪吸引+糸リフトなど
顎下と首が一体化して見える ✕ 改善は難しい ペリカン手術、広頚筋処理、深部脂肪除去、皮膚切除
首全体が太い・硬い印象 ✕ 単独では難しい 広頚筋処理+脂肪吸引+リフト系

「ペリカン手術」が必要なケース

ペリカン手術とは、顎下の複数の構造にアプローチする高度な手術です。
例えば以下のような処置を同時に行います。

  • 広頚筋の緩みを縫い縮める

  • 広頚筋下の深部脂肪を除去する

  • 顎下腺を一部処理してボリュームを減らす

  • 余った皮膚を切除する(必要に応じてフェイスリフト)

顎下が首とつながって見えるような重度のもたつきは、こうした複合的なアプローチが必要です。


顎下のもたつきは、単純な脂肪だけが原因ではありません。
広頚筋や深部脂肪、唾液腺、皮膚のたるみなど、複数の要素が絡み合っていることが多いです。

  • 顎下脂肪吸引は「皮下脂肪」のみ除去可能

  • 深部脂肪や顎下腺、筋肉は別の手術が必要

  • 顎下と首がつながって見えるタイプは「ペリカン手術」が検討対象

脂肪吸引だけでの改善が難しいことを理解し、経験豊富なドクターに診断してもらうことが大切です。

 

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