ペリカン手術の目的は、顎下をすっきりとさせることになります。
顎下脂肪吸引で取れる脂肪量というのは、せいぜい15㏄程度の皮下脂肪だけです。
これでは劇的な変化を期待できる症例も多々あります。
顎下の構造はどうなっているのかを理解しておきたいのですが、
・皮下脂肪の下垂
・広頚筋のゆるみ
・広頚筋下脂肪の増加
・顎下腺や舌骨の下垂
・オトガイ舌骨筋の下垂
・顎二腹筋の下垂
これらによってペリカン状態は生まれています。
脂肪吸引で取れるものはこれらのうち、広頚筋の上の脂肪だけです。
そこでペリカン手術は、
直視下で広頚筋をはがして広頚筋下の脂肪を除去して、顎下腺や顎二腹筋や舌骨を引き上げる処理をすることで顎下のもたつきをなくすことができます。広頚筋を縛ることもあります。減量効果が大きいですし、舌骨を引き上げなどができるので、変化量が脂肪吸引とは比べものにはなりません。
デメリットは、手術自体が煩雑で難易度が高いこと、しばしば傷跡で悩んでいる方がいる通り、結構目立ちます。
そして横顔のデザインとして、顎が長くなってしまうことがあります。魔女顎っぽい輪郭になってしまうと、しゃくれ顎に見えてしまいます。
あと、ペリカン手術単体ではちりめんじわはそこまでの変化がないのでネックリフトを併用しなければタルミ自体は根本的改善が難しいこともあります。フェイスリフトとの併用やエラ下の脂肪吸引も同時手術することも多いことは頭に入れておいてください。
形成外科専門医の中でも、スキルが求められるオペ内容です。

