某、輪郭骨切りを専門に売り出している病院の医師での失敗が相次いで報告されてきています。
有名=技術が高いということでは決してなくて、どんどんメッキがはがれだしているのが現状で、エラ削りや顎削りなどは特にオトガイ神経の付近を操作しますので、頭蓋顎外科・形成外科の技術力が求められる治療です。
顎・下顎角・外板・咬筋など、複合的な処置を行うことが出来、尚且つ、ぎりぎりまで海綿骨を残して外板切除をする技術があるかどうかを確認しないで医師選びをすることは避けられることをお勧めします。
前突・ゴボ口の解消ですと、大きくは歯槽骨を下げるか、上顎下顎の位置をずらす手術があります。骨切りなので大掛かりですが、骨の位置関係が問題になっている場合、鼻が低く見えてしまっている場合、若いのにほうれい線が深く見えている場合などに効果は大きく出やすいです。
ただルフォー+SSROやセットバックは後遺症が強くでるために、希望されている方の中でも実際に適応になる割合は少ないです。たるみが少し出るだけでしたらまだ良いのですが、鼻の下が長く見えるようになる・笑顔が上がらない・知覚鈍麻が残るなどの機能障害の報告が多いです。
輪郭横幅の縮小手術では、皮質骨骨切りだけを行っても正面から見たときの変化は5ミリ以下なので、曲線エラ削り、皮質骨骨切り、咬筋・耳下腺などの軟組織の縮小すべてを行える+安全性を最優先したデザインが出来る外科医をご案内しています。
海外では特に皮質骨を全カットされている症例が見られるのですが、これは下顎角を全くなくしてしまうような犬顎を作るような手術と言えます。解剖学的な知識が無い外科医が、無理をして皮質骨骨切りを行って過度に下歯槽神経まで切り取ってしまった結果、知覚鈍麻になり表情を失ってしまっている症例を見かけます。
神経を避けて骨切りできる特殊な器具を使用している外科医もいる一方で、ノコギリで骨切りをしていると後遺症のリスクが高まりますので、安すぎる輪郭手術の闇はこういう部分に表れてます。骨がひび割れるんですよ。