目頭切開後に鳥の嘴みたいな形の目頭になってしまったのであれば、蒙古襞再建の対象となることがあります。
蒙古襞形成手術には、術式がたくさんありますが、代表的には、VY法や逆Z法といったところでしょうか。そのほかにも、Shark-fin flapや瘢痕切除+筋皮弁なんかもあります。
VY法は2ミリ以上幅を戻すことが出来、幅のデザインも調節しやすいメリットがあります。
傷跡の凹みも改善することがあります。ただし、蒙古襞が平坦で立体感のないのぺっとした蒙古襞のデザインになるリスクがあります。
一方、逆Z法は、VY法よりも幅を戻す効果が低くて、1ミリ程度の幅しか戻りません。
ただ鳥の嘴タイプに逆Z法をすると、先端が不自然に隠れたデザインの涙丘になってしまうデメリットがありますので、向いている症例と向いていない症例とで適応に限りがあります。
Z法で目頭切開を行っている症例では、逆Z法で術前の8割程度まで回復が期待できることが多いです。完全に修正で術前と同じようなデザインに戻したとしても、拘縮が起きて全くは同じデザインにはならないのです。
目頭切開や目上切開は出来るのに、修正はできないといった無責任な美容外科医がたくさんいる中で、他院修正まで対応している外科医であれば一つ上のステージにいると言えるます、