頬骨セットバックと古典的な頬骨削りとの違いで最も顕著なのが、輪郭を直方体を改善できるかできないかの違いです。
古典的な頬骨削りはアーチインフラクチャーで内方転位させようとすると肉組織も一緒に内側斜め下によって来るので顔がたるんでしまうデメリットがありました。これが頬骨削りのリスクとなります。
一方で、頬骨セットバックは頬骨を後ろに下げるので、古典的な頬骨削りとは真逆の向きでたるみを持ち上げる効果もありますから、ほうれい線が薄くなったり、中顔面が引きあがって見えたりするメリットはある訳です。フェイスリフト効果もある＋頭蓋が三角柱の形状の近づきます。それから目の周辺の骨＝アイホール部分も削るので、眼球が出目に近づくことで目が大きくなります。
中顔面を短く見せる整形というのは中々なく、ルフォー＋SSROないしはIVROの選択肢しか取れなかったのですが、頬骨セットバックであれば複合的に顔を小さくすることが出来るので適応があればよい手術になります。
変化量としては頬骨を６ミリ位後ろに引っ込めることが多く、顔を３６０度方向から見て奥行きを出すことが出来ます。
エラ角・下顎下縁・オトガイ形成・頬骨と輪郭４点でのアプローチが最大限変化を出すための輪郭手術となります。
手術自体の後遺症としては、デザインの左右差、軟部組織のゆるみ、オトガイ神経麻痺といった点が挙げられます。
術後のたるみは脂肪吸引やHIFU・サーマクールなどの照射系の美肌治療で軽減させることも可能です。
トータルで相談できる外科医を選択されるのが良いと思います。
