今回は、切開二重術で医師によって手術時間が違うのは、内部処理を端折っているかどうかの違いなのか?
全切開二重で
・レーザーや電気メスで切開する医師
・メスで切開する医師
がいますが、レーザーや電気メスで切開する場合、ヤケドを作ることになるので、メスで切開する医師が多いと思います。手術時間は確かに電気メスの方が短くはなりますが、眼輪筋に一気に切開をすると無駄に傷が付いてしまって内出血や腫れが大きくなってしまう懸念があります。メスで血管を止血処理してから眼輪筋を少しずつ切開したほうが質は良いでしょう。
あとは眼輪筋の処置をするべきかどうかですが、眼輪筋を切除したほうが取れにくい強力な二重になる反面、可動性というか動きの少ない二重になったり修正難易度が上がり弊害もあります。もし肉目がちで二重の癖が付けづらいタイプの瞼であれば必要に応じて眼輪筋切除も出来る外科医が良いでしょう。
切開二重で二重らが消失してしまった失敗の多くは、肉目なのに切って必要な内部処理をせずに終了していることが原因だからです。
そのほかにも、ROOF切除、下横走靭帯の切除、眼窩脂肪と挙筋腱膜の間の剥離、そのほかの開瞼抵抗の処理などが求められますので、形成外科専門医の下ですべて必要に応じてできる外科医を選ぶ必要があります。
また予定外重瞼線の対策として、袋とじ法や眼窩脂肪を引き出して三重を予防する術式があります。これも匠の技です。