ティアトラフが目立つ症例にハムラ法の手術を行うことがあります。
眼窩脂肪の下縁のへこみはティアトラフの靱帯が強固であるため、脂肪注入やヒアルロン酸注射では、この部分を膨らませることができないケースがあります。そうした場合、靱帯を剥離して眼窩脂肪を移動することができるハムラ法・裏ハムラ法が行われます。
ティアトラフ=tear trough対策としてのハムラ法のメリットですが、
・靱帯解放できること
・脂肪全体のボリュームが変わらないこと
・脂肪注入のように生着しないというケースがないこと
が挙げられます。
一方で、ハムラ法が不得意な分野もありまして、
・頬のボリュームが足りていない症例
・色クマの症例(青クマや赤クマ)
こうしたケースでは、皮膚眼輪筋間への脂肪注入が効果的なケースもあります。
まとめます▽
下眼瞼脱脂→眼窩脂肪を減らす
表ハムラ法→眼窩脂肪を目袋の下に移動して皮膚のたるみもとる
裏ハムラ法→眼窩脂肪を目袋の下に移動するが皮膚のたるみまでは取らない
表ハムラ法が向いている人の特徴ですが、
・ティアトラフのへこみが目立つ
・眼窩脂肪のふくらみもある
・目の下のたるみ由来の小じわを解消したい
・ある程度の年齢で切開してもよい
といったケースです。