鼻先が上向きの症例で、コルメラストラット法で鼻先を下げることがあるのですが、これは実際には、書かれていなくてもやっているよっていう外科医もいると思います。
例えば鼻尖形成術+耳介軟骨移植のオペでストラット法で鼻翼軟骨の補強を行って、後戻りを防止している外科医もいます。鼻先を大きく高くしたいとかの症例には向いていないのですが、マイルドにやりたいという方には効果のある術式となります。
元々のお鼻が柔らかい症例や鼻先を2ミリ以上高くしたいといった症例では、同度が持たないので、鼻中隔延長術で固定源をしっかり確保して強度を維持したまま鼻を高くするプランになることが多いです。一概に鼻中隔延長術と言っても術式は様々であり、耳介軟骨・鼻中隔軟骨・肋軟骨・プレート・保存軟骨などがあり、それぞれ組み合わせて治療することも多いです。
尚、ストラット法+オンレイグラフト法で鼻先が曲がってくる、軟骨の形が浮き出る、血腫、中縫いの糸露出、感染、吸収されて後戻りするといったリスクが5%以上-10%以下で起こると指摘している外科医もいる通り、一定数の失敗やデメリットがある方法と認識されることをお勧めします。