全切開や眉下切開で傷跡処理に自信がある先生は、生傷をぴったりと合わせているので、手術後すぐに洗顔を許可しているケースがあります。傷跡にガーゼ・絆創膏やテープを張るなどもかなり昔の方法で、現在では何もつけないか・被覆材などを付けます。傷跡がぴったりと合っている状態に対してキズパワーパッドが必要となることはありません。
キズパワーパッドが必要となるのは、生傷の浸出液が多い状態です。
傷跡がピッタリと合っていない隙間があるのであれば有効となります。
ナイロン糸の真皮縫合や中縫いが適切に行われているのであれば、マイクロポアテープで傷跡を覆うなどは不要です。
つまり美容整形では不要となります。
例えば眉下切開では、4-0PDSなどの吸収糸で真皮縫合を行って、皮膚側は6-0ナイロンで連続縫合する医師が多いのですが、これだと縫合の技術が高いとは言えません。6-0ナイロンの太い糸や連続縫合だと結節縫合よりも白いテカった瘢痕が残りやすいのです。
こだわっている外科医の場合ですと、筋肉の折り畳み縫い(マスッスルプライケーション)や結節縫合で縫合をしていることがあります。一般的な美容外科の眉下切開で行われているものとは違った縫合の技術ですが、確かに傷跡は綺麗になっています。