【貴族手術】法令線の改善で鼻翼基部に人工真皮を使うことの欠点・危険性 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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法令線の改善は、たるみを引き上げるのか、溝を埋めていくのかでアプローチが異なります。

鼻翼基部=小鼻の横の部分は溝になって目立ります。これは若い年齢の方でも溝になっていることがあります。

 

埋める方法としては、脂肪注入、ヒアルロン酸注射、PRP注射があります。

あるいは手術であれば、プロテーゼ、ゴアテックス、軟骨、人工真皮などもあります。

 

 

口腔内2センチ切って人工真皮を入れることで高さを出します。

人工真皮はコラーゲンに置き換わっていくと言われていますが、将来的な安全性については少し疑問が残るところもあります。

長期的にみて吸収されてしまったり後戻りするデメリットはあります。

 

人工真皮のメリットデメリットは、触った時にバレづらい一方で、シリコンプロテーゼやゴアテックスのような高さを出すことはできません。プロテーゼでは8ミリとかの高さを出したいとかで使用されることがあるのですが、なかなか、人工真皮ではそこまでの高さを出すことが難しいです。


鼻の整形手術に使用する人工真皮には、まだしっかりとしたエビデンスが無いと言われているのですが、

 

・ペルナック→豚の腱の人工真皮、テルダーミス→牛の真皮由来

・術直後に血液が混入してコラーゲンに置き換わることができるのか疑問

・分厚い人工真皮を使用した場合、異物反応で瘢痕が増殖する

*中央のコラーゲン層に血管侵入が可能が不明で、肉芽組織に置換されなかった動物由来のコラーゲン異物反応を引き起こす

・FGFを含んだ人工真皮もあるので、必ずカウンセリングでチェックすること

・線維芽細胞の増殖によるしこりのリスク

・感染リスク

・コラーゲンに置換されずに異物として残ることがある

 

以上の理由から、安易に飛びつかないようにしてください。