糸リフティング+頬の脂肪吸引をすると将来的に切開リフトの支障が出てくる | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

糸リフティング+頬の脂肪吸引をよく症例で行われることがあります。
フェイスリフトするだけだと脂肪を取ったり移動しないと戻ってしまったりすることがあるので、無駄な脂肪を取ってリフトアップもする。ただし、形成外科専門医にもとで正確に診断を行うべきと考えられます。

 

その理由なんですが、頬の脂肪吸引を行うますと、脂肪浅層(しぼうせんそう)が減ります。

しかし、筋膜のSMAS部分もだいぶ吸引されてしまうことがあります。

確かに脂肪が無くなっていきますが、表層のSMASも削られてしまう。

 

薄くてSMASが破れてしまっていたりすると、切開リフト(フェイスリフト)に支障が出ます。

筋膜がズタボロになってしまう、組織が癒着して剥がしずらくなってしまうなどの問題が生じます。

 

なので100万円の切開リフトより30万の脂肪吸引と一概に考えるのは誤りです。

 

一方で、糸リフティング(スレッドリフト)はどうかと言うと、癒着が起こるので、皮下剥離がやりづらなったり、SMASが傷ついてしまっていることも考えられます。糸と神経や血管が紛らわしくなってしまったりすると、修正も厄介です。

 

吸収性の糸が解けずに残存しているケースもあるので、完全に溶けるとは言えない訳です。

これが糸リフティングの闇です。

 

勿論、脂肪吸引よりかは被害は少ないですが、それでも十分に治療プランを練らないと将来的に見て失敗するでしょう。

闇雲なメーラーファット除去やジョールファット除去は論外です。