美容整形の眼瞼下垂手術で、挙筋短縮よりも挙筋前転が良く行われている理由 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

目つきが悪い人は眼瞼下垂を下法が良いのか眉下切開をした方が良いのか、わからない方も多いかと思います。

しばしば用いられているのがMRDと呼ばれる指標です。

 

MRD=瞳孔中心点から上瞼の縁までの距離

MRDワン・ツーとがありますが、主にはMRD1が眼瞼下垂を測る上で用いられる指標となります。

 

35ミリ以上:正常

20-30ミリ:軽度の眼瞼下垂

0-15ミリ:中程度の眼瞼下垂

マイナス:重度の眼瞼下垂

 

若い人でも目の開きを良くしたい方は見た目をよくするデザイン的な問題で手術を行うことになります。

また、目の開きが悪いと肩こりや眼精疲労やおでこの皺を改善するためにも眼瞼下垂症の手術は行われています。

 

眼瞼挙筋、ミュラー筋どちらをターゲットにするのかによっても術式が変わります。

 

挙筋腱膜前転術・・挙筋腱膜を組織から剥がして短縮し瞼板に縫い付ける手術法。

効果は中程度までです。

 

挙筋短縮術・・挙筋腱膜とミュラー筋を剥がして瞼板に縫い付ける手術法。

重度の方にも効果があります。

 

そのため、再発リスクが少ないと診断されたようなケースでは、挙筋前転法をまず勧められることが多いです。

ミュラー筋をいじる挙筋短縮や裏側からの眼瞼下垂手術は交感神経が関与している繊細な部分になりますので、合併症のリスクが増大します。そのため、挙筋前転法がまず美容整形では採択されることが多いです。