上の歯が下の歯よりも2-3ミリ前に出ている状態が正常な噛み合わせとなるのですが、これが逆転してしまう現象を受け口(反対咬合)と呼ばれます。
正常:オーバージェット=2-3ミリ
反対咬合:オーバージェット=マイナスになる
受け口を改善する整形手術は下顎枝矢状分割骨切り術=SSROが挙げられます。
また重度ではない方の症例では、下顎分節骨切り術=セットバックで手術が行われることがあります。
✓受け口の改善
✓下顎が大きくしゃくれている
✓横顔が美しくならない=Eラインが綺麗に引けない
下顎分節骨切り術=セットバックは4番目の歯を抜歯して、歯槽骨・下顎骨を切除し前歯をその空いたスペースにひっこめる手術となります。移動の自由度は下顎枝矢状分割骨切り術=SSROとひかくすると少ないですが、中程度までの受け口・反対咬合の症状は改善することができます。
一方で、下顎枝矢状分割骨切り術=SSROは下顎骨を矢状に分割して当た顎を広範囲に後ろに引っ込めます。
移動の幅を大きく取ることができるので、変化量も大きなものとなります。IVROと違って顎間固定を回避できるケースも多くダウンタイムの負担がIVROよりも少ないです。ただし、神経損傷のリスクがあります。
受け口(反対咬合)の手術は特に、精密な頭蓋模型の設計やシミュレーションをして手術に取り組まれることをお勧めいたします。