両顎手術の術式、
・IVRO=下あごを神経の後方で切って下顎を前後に移動させる手術
・SSRO=IVROよりも前方で切って移動させる。顎間固定の問題からこっちの方が症例が多い
・ルフォー骨切り=上下左右に回転させる効果のある術式
IVROはSSROと比較して顎間固定の期間が長くなるデメリットがある一方、知覚異常や出血量、手術時間の軽減などのメリットも報告されています。特に骨が細い方でも神経線の走行路とは関係が無いので、骨が細くても神経損傷のリスクを低減できます。また皮質骨削りを同時に行うことが出来るので、顔面非対称や広い顎ラインの症例で改善効果が大きくなる点がメリットです。
SSROの最大のデメリットは、生まれながらに骨が細井症例たエラ削りなどの手術経験者で骨が薄くなっている方は神経線が露出している可能性があるので、SSROの手術適応が出来ないことがあるという点です。顎間固定無しで手術を終えることが出来るといったところは魅力的ですが、適応は限られます。
症例数が限りなく少ないのは、やはり後遺症の問題もあるでしょう。
たるみが出るくらいならまだ良くて、表情がアンドロイド調になったり、神経・知覚が戻らない方も多くいると思います。
少なくとも、中顔面の小顔目的で2mⅿの変化のために行うような手術ではないということを考えておきましょう。