クローズ法の手術が出来る医師は多いですが、それでもあえてオープン法を選択している医師が多いのはなぜでしょうか。
実は、クローズ法による鼻の整形にはデメリットがあります。
・比較的変化量が少ないデザインのケースで有効
*耳介軟骨移植など
・左右を引っ張った状態で手術をするので左右差が残りやすい
・剥離を広範囲にするわけではないので鼻の構造は弱くなりづらい
・オープン法よりも手術中の操作がやりづらい
・初心者の先生ほどクローズ法を提案していることが多い
・うまく延長しづらい
・特に修正手術には向いていない
・軟部組織を取り過ぎてしまうリスクがある
=鼻翼溝(びよくこう)が深くなることがある
・ピンチノーズのリスクがある
など
オープン法での鼻中隔延長術でしたら、視野が取りやすいので、ギャンブル性を排除した形で手術を行うことが出来ます。
・2㎜以上と延長量が大きい場合
・ハンプ切除を組み合わせる時
・皮下脂肪を団子鼻修正で多く取り除く内部処理を行う際
・修正手術で瘢痕が多数皮下組織についている状態
これらの症例時には、オープン法での手術がメリットが大きなものになるでしょう。
決して、クローズ法が出来る=上手であるということではありません。間違えないようにしておきましょう。