裏ハムラ法による下斜筋の損傷はこれまでもレポート報告されている。
眼窩脂肪エリアの近くにある下斜筋を目を動かす筋肉なので、下斜筋切断や損傷された場合には、目が動かなくなってしまったり、ものがぼやけて何重にも見えてしまう(ダブルビジョン)=ピントが合わないような現象が起こり得ます。これはあまり起こらない後遺症と言われているのですが、現在後遺症に苦しんでいる人は、よほどのド素人=形成外科専門医師ではない医師が手術を執刀した可能性があります。
目の下の結膜側からの脂肪移動のその他のリスクをまとめていきます↓
・下瞼のたるみの再発
・影クマの爆誕、ゴルゴ線がくっきり出る
・痛みや腫れが続く
・感染する
・下眼瞼外反=アッカンベー目
何故、下眼瞼脱脂+脂肪注入をするのかは明確で、一度切り離した脂肪を目の下に注入しても脂肪が定着してくれないからです。
一度切り離した脂肪が血流が無いために、注入後に生着してくれるかは博打要素があります。
一方で、裏ハムラ法は脂肪を切断することはないので、そのまま脂肪移動するだけで脂肪が生着しないというリスクは低いです。
なので、表面切開のハムラ法や脂肪注入とは違ったメリットはあるのは事実です。
*30代後半までの方は特に有効です
裏ハムラ法の術式↓
①目の下のクマの原因となっている眼窩頬部靱帯を切除
②眼窩脂肪を頬骨前方へ移動
お腹の脂肪吸引で取れる脂肪は水分が少ない硬い脂肪であるのに対して、裏ハムラ法で扱う眼窩脂肪は水分量が多い柔らかい脂肪です。なので、馴染みやすいという合理性もあるのです。
年齢と共にコラーゲン=細胞外マトリックスが失われて、真皮が薄くなります。
このに肌痩せ状態を菲薄化(ひはくか)と言いますが、目の下の皮膚や皮下脂肪の菲薄化(ひはくか)が起きると、目の下の窪みが目立ちやすくなります。