鼻中隔延長術は奥が深いので、なんちゃって美容外科の60分鼻中隔延長術は選んじゃダメ。
これは定説なのですが、具体的に術式を雑に扱っている病院とそうでない病院とがあります。
術式を端折っている病院の場合60分で提供していることが多いので、とても分かりやすいです。
鼻中隔延長術の手術で必要な関連する技術をまとめていきます。
・ラテラルクルアラルグラフト=外側に移植し細くなり過ぎた鼻先をナチュラルにする修正
・リムグラフト=ピンチノーズ修正+鼻孔縁を少し下げる効果
・コルメラグラフト=鼻の下=人中を短くする+鼻柱を更に下げる修正
・シールドグラフト=鼻柱上部から鼻先に移植して斜め下に延長する。忘れ鼻を作りやすい。
・オンレーキャップグラフト=鼻先に軟骨を乗せる微調整
これらの技術を持っている外科医であれば、微調整ができるので鼻中隔延長術や鼻尖形成において修正して目的なデザインに出来る可能性が高くなるでしょう。
逆にここまでの修正手術は時短手術を行っている病院では対応ができません。
なので60分で画一的なベルトコンベア手術を行うことに精いっぱいであるとも言えます。
大手チェーン店から独立している外科医はほぼほぼがこの60分鼻中隔延長術を提供しているのですが、回転率重視で手術件数をこなしているためにこうしたことが起こり得ます。本来、鼻中隔延長術を開発したクリニックでは、3時間程度時間をかけて手術に臨んでいることが多いです。
ましてオーダーメイドプロテーゼを用いた隆鼻術を組み合わせるとしたらそれなりの手術時間がかかるので、病院選びの際に誤らないようにしましょう。