モティバなどの豊胸バッグでカプセル拘縮した人の修正手術~被膜拘縮解除術 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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豊胸バッグ挿入時の出血コントロールの重要性。

 

豊胸プロテーゼを入れるとバッグの周辺に被膜ができるので、その被膜が強くなってくるとカプセル拘縮と呼ばれる症状が出ることがあります。結果として、バッグが変形したり、触り心地が硬くなることがあり満足度が下がってきます。
 
この原因として考えられているのが豊胸バッグ挿入時の出血です。
止血が甘い手術を行われていると、傷を修復する過程で過度な拘縮が出ます。

脇から豊胸バッグを入れる際に、遠くて見えづらい部分の処理時に余計なところに傷をつけてしまって出血多量になっていきます。出血が増えれば増えるほど、拘縮リスクが上がっていくイメージです。

 

最近では傷跡をいかに目立たなくするかを優先して手術が行われる事情から脇から挿入する豊胸バッグがほとんどなのですが、一方でデメリットとしてはカプセル拘縮リスクがあるということになります。あるいは乳房下縁から挿入して傷跡は目立つけれども、出血リスクを低くする術式もあります。*乳房下縁から豊胸バッグを入れると良く挿入時に見えますので、出血コントロールが改善されます。

 

尚、万が一、カプセル拘縮が強く起きてしまった場合の修正手術ですが、

・シリコンバッグを小さくする

・大胸筋下や大胸筋上などの挿入層を変更する

・被膜をできる限り除去する

などの修正オペを行うことがあります。

そして最終手段は豊胸バッグの抜去となります。

 

この被膜拘縮解除術は豊胸手術を専門的に行っている病院の中で対応している医師は少数です。

JSAPS所属のドクターや形成外科専門医のもとで診断を受けられるのはもちろん、有名だからとか安井からの理由で手術をされることは避けましょう。