鼻の整形で耳介軟骨を採取して鼻先に移植することがあります。
この際に、耳の変形を生じる事例が発生していて、一部のクリニックでは必ずと言っていいほど耳が変形しています。
それはなぜでしょうか。
耳の穴の中から取る場合↓
平均的には1.3cm×1.3cmほどの軟骨を取ります。
延長量が大きければさらに大きな軟骨を使用します=耳の後ろから1.7cm位切開して取る。
耳の穴の中から採取する場合、デメリットで使用できる軟骨が小さいので十分な延長量が取りづらい点があります。
ただし、鼻先への耳介軟骨移植程度であれば耳の穴の中から取ることも結構あります。
耳の後ろから取る手術で代表的なのは鼻中隔延長術やガミースマイルの手術です。
形成外科専門医ではない医師がやみくもに軟骨を取ってしまったことで耳が変形することがありますが、多くは大きい軟骨を取る手術で発生します。
アフターケアで検診に行っても「いつか治るから様子を見て」というお決まりの言葉ではぐらかされることがあります。
残念ですが、半年たっても1年たっても治らなければ、それはもうそのままです。
鼻先の移植で起こり得るリスクを改めて確認しておきましょう。
・耳介軟骨採取時の耳の変形
・肋軟骨採取時の気胸やワーピング変形
・鼻中隔軟骨採取での土台が弱くなる
などなど
鼻中隔延長術で鼻フルを行おうとしている方は覚えておきたいところです。