全切開や目頭切開後の傷跡が気になる方も多いと思います。
形成外科専門医ではない医師が手術を執刀したことで、肥厚性瘢痕となってしまい傷跡が強く残ってしまったり、幅の太く残ってしまったりすることがあります。
これはテクニカルエラーともいえるもので、目の整形における手術の失敗です。
中でもひどいのが、ケロイド・肥厚性瘢痕です。
術後、瘢痕が1~2か月して徐々に赤く隆起してきた場合を言います。
とくに張力がかかる場所に傷跡ができると赤い肥厚性瘢痕となることが多いのです。
完全に炎症が消失して瘢痕の成熟化が完了するまで1~5年ほどかかることもある位厄介なものです。
より強く炎症が長引くものをケロイドと言います。
瞼の手術は縫合によって張力がかかることは少なく感染も生じづらいので、ケロイドを生じるリスクは低いのですが、たまにあります。
その原因には、
・眼瞼下垂手術直後からハードコンタクトレンズを使用する
これがよくあります。
皮膚のメカニズムを熟知している医師でなければとんでもない内部処理を行われていたり、待ちがったアフターケアによる悪化も考えられます。創傷治癒のメカニズムを正しく理解している美容外科医の基で診療を行われることを推奨いたします。