頬骨削りの手術の種類には
①前頬骨
②45度頬骨
③横頬骨
のどこを削るのかに分けることができます。
①前頬骨が過度に発達している場合には、発達している前の部分を削ればよいのですが、日本人の輪郭タイプの場合、それでは不十分であることが多いです。
最も多いのは、②45度頬骨③横頬骨の張り出しが目立つタイプです。
このタイプはL字型骨切り手術があって、頬骨を内側へ押し入れて幅を小さくすることができます。
頬骨縮小術は、同じアーチインフラクチャー法と言っても、その手術の過程が医師によってさまざまにあって、バリエーションが求められるオペとなります。例えばワイヤー固定をするのか、チタンプレートを使用するのかだったり、①前頬骨②45度頬骨③横頬骨のどこが張り出しているのかを左右で確認する必要があるためです。
頬骨縮小術では、冠状切開で骨切りを行っている外科医もいます。これは頭皮切開して大きく剥離して頬のたるみが無い状態で仕上げる、そして術野の広い状態で手術ができる点のメリットはありますが、傷跡が大きく付きますし、何より大掛かりな手術になってしまいます。たまに部分的に禿げることもあるでしょう。
なので初めての頬骨削りの手術であれば、まず口腔内からの切開をすることが一般的です。
続いて使用する固定方法
頬骨を縮小したはいいけれど、将来的に後戻りしてしまうことがあります。
日々の咀嚼によって頬骨が元の位置に戻った、あるいは再発したといった感想をおっしゃる方もいます。
筋肉が収縮するにつれて頬骨が下方向に下がると頬の下垂=たるみを悪化します。
そこで固定によって後戻りを予防するのです。
・ワイヤー固定
・チタンプレート&スクリュー固定
これらの見解でどっちが正しいと主張する意思もいるのですが、実はどちらが正解という事はありません。
プレート&スクリュー固定の方が強力だという風には一概に言えないのです。
例えばほとんどのプレートは、圧力を指で強くかけただけで簡単に曲げることができますし、曲げたり伸ばしたりを何回か行うと金属が折れてしまいます。骨の厚さが薄い人に部っといスクリューを入れても意味がありません。ネジと骨が分離してしまうトラブルもレントゲンで確認される症例もあるので。
糸いろな固定方法があるので、執刀医から必ずその都度説明を受けられることをオススメいたします。