今回は、フィラーを使った切らないフェイスリフトについてを考察していきます。
切らないフェイスリフトというのは、SMASリフトやリガメントリフトの様な手術や一部切開をする糸リフトと異なり、主にヒアルロン酸注入を使用したリフトアップの施術を指します。
仕組みとしては、靭帯を支える軟部組織のボリューム減少により支持靭帯がたるんでしまうことを改善することが目的となります。
委縮した脂肪をフィラーで補正することにより、境界にある支持靭帯も引きあがるので、若返りの効果があります。たるみ解消と皺を埋めることで輪郭形成の役割も可能となります。
ただし、失敗例として解剖学に疎い医師による未熟な治療が想定されます。
部位によっては、ヒアルロン酸の重みによって余計に老けて見えてしまうこともあります。
特にフィラー注入が必要となる深いシワ▼
法令線・眉間のシワ・ミッドチークのシワ（midcheek groove）・目の下のへこみ（tear trough ティアートラフ）
これらには皮下深部に重要な動脈が走行しているので、副作用として動脈塞栓があります。
最悪のケースでは、皮膚壊死や失明など、回復できない失敗も報告されているので、医師選びに注意すること。
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