失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

脂肪豊胸は簡単に言うと自分の脂肪を胸に移す手術です。ですが実際は脂肪吸引と脂肪注入という2つの手術を同時にやっているようなものです。ここを理解していないと結果が大きく変わります。

 

脂肪吸引の技術
脂肪注入の技術
この2つが両方必要な手術です。

 

まず脂肪吸引の技術です。

脂肪をどこから取るかで体型の見え方は変わります。特に美容外科でよく言われるのがGポイントです。太もも外側のこの部分をうまく吸引すると脚が長く見えるシルエットを作ることができます。逆に下手な吸引だと凹凸や段差が出ます。

脂肪吸引のレベル差はかなり大きいです。

 

女性アイドル、胸元、衣装

 

脂肪吸引技術 結果
層を理解して吸引 脚が長く見えるライン
均一に吸引 滑らかなボディライン
雑な吸引 段差・凹凸

 

次に脂肪注入の技術。

脂肪はただ入れればいいわけではありません。塊で入れると壊死やしこりになります。そこで世界的に使われているのがコールマン式脂肪注入です。コールマン法は少量を多層に分けて注入するという技術で、脂肪の定着率を高めるといった論文があります。現在の脂肪豊胸の技術ベースとなっています。

 

注入方法 特徴
コールマン法 多層少量注入で定着率が高い
大量注入 しこりや壊死リスク
表層のみ注入 吸収されやすい

 

この技術は形成外科の脂肪移植の研究から発展しました。

実際に脂肪移植の研究はかなりあります。

 

論文 内容
Coleman SR Plastic and Reconstructive Surgery 脂肪移植の基本技術を提唱
Khouri RK Plastic and Reconstructive Surgery 脂肪生着率の研究
Yoshimura K Plastic and Reconstructive Surgery 幹細胞脂肪移植の研究

 

ここでよく話題になるのが幹細胞脂肪注入です。

脂肪に含まれる幹細胞を利用して定着率を高めるという考え方です。PRSでも脂肪処理システムの比較やランキングのような発表が出たことがあります。研究結果は論文によって違います。

 

研究テーマ 結論
幹細胞添加脂肪移植 定着率向上の報告あり
通常脂肪移植 差がないという報告もあり
処理システム比較 明確な優劣なし

 

つまり装置よりも技術の影響が大きいと言われています。

脂肪豊胸は機械で決まる手術ではありません。
医師の手技で結果が変わります。

 

まとめると脂肪豊胸はこの3つです。

重要ポイント 内容
脂肪吸引 ボディラインを作る
脂肪注入 定着率を左右
医師の経験 結果を決める最大要素

 

SNSではカップ数ばかり強調されますが、本当に差が出るのは技術です。

脂肪吸引が下手だと脚が凸凹になります。
注入が下手だと胸がしこりになります。

つまり脂肪豊胸は胸の手術ではなく全身の手術です。

 

・脂肪吸引の症例数が多いか
・脂肪注入の論文や学会経験があるか
・形成外科のトレーニングを受けているか

 

医師選びは絶対妥協しないことをおすすめします。

 

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裏ハムラで複視が出るケースは稀ですが、理屈ははっきりしています。目の下は眼球を動かす筋肉と神経のすぐ近くを触る手術なので、扱いが荒いと眼球運動に影響します。特に形成外科や眼形成のトレーニングがない医師だとこの層の理解が浅く、まれに起きます。

主な原因はこの4つです。

 

裏ハムラ手術失敗の顔

 

原因 起きていること 結果
下斜筋の損傷 眼球回旋を担当する筋肉を触る 上下を見ると二重に見える
筋肉の巻き込み縫合 脂肪固定の糸に筋肉が巻き込まれる 眼球運動が制限
眼窩脂肪の過剰剥離 筋肉周囲の支持組織が壊れる 眼球位置が変わる
血腫や腫れ 筋肉の滑走が悪くなる 一時的複視

 

特に問題になるのが下斜筋です。裏ハムラは眼窩脂肪を下方へ移動させますが、その近くに下斜筋が走っています。解剖を理解していないと脂肪処理のときに筋肉を引っ張ったり縫い込んだりします。

 

下斜筋が影響を受けると典型的には
上を見ると二重に見える
斜め視線でズレる
という症状が出ます。

 

実際に学術的にも報告があります。

論文 内容
Goldberg RA Ophthalmic Plastic and Reconstructive Surgery 下眼瞼手術後の複視症例を報告
Patipa M Facial Plastic Surgery Clinics 下斜筋損傷による複視の解説
Hamra ST Plastic and Reconstructive Surgery 脂肪再配置では筋肉位置の理解が必須と記載

 

もう一つ多いのが糸による筋肉拘束です。裏ハムラは脂肪を骨膜に固定する方法が多いですが、その縫合糸に筋肉や筋膜が絡むと眼球運動が物理的に制限されます。形成外科や眼形成の医師が異常に慎重なのはこのためです。目の下の手術は見た目は簡単でも実際は眼窩外科に近い領域です。

 

形成外科専門医ではない医師のクマ取りで問題が起きやすい理由も必然的です。

 

ポイント 理由
解剖知識不足 眼窩筋肉の理解が浅い
症例数自慢医者 丁寧な剥離をしない
症例経験が少ない 筋肉位置の感覚が弱い

 

裏ハムラは脂肪処理の手術ではなく、眼窩解剖を扱う手術です。形成外科や眼形成をきちんとやってきた医師でないとトラブルが起きる余地があります。複視は一時的なこともありますが、筋肉が損傷すると長く残ることもあります。クマ取りは広告では軽く見えますが、実際は超むずかしいです。執刀医選びを軽く考えないことが重要です。

 

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鼻の穴が潰れてしまっている状態であれば、耳介軟骨移植や鼻尖形成では更に鼻の穴が潰れて悪化してしまう事があります。その意味では、土台を作る(=やぐらを組む)鼻中隔延長術が唯一、鼻の穴を土台から持ち上げる事が出来ます。

 

例えば最近増えてきている失敗例としては、鼻尖形成3D法で鼻翼軟骨の外側をカットして鼻尖に移植している症例があります。これは少数のケースでは、確かに鼻尖を細く見せられるのに適応がある方もいるのですが、多くの場合には、支持軟骨が無くなり長期的に見ればかえって鼻が押しつぶされて太く丸く見えてしまう後遺症が起こり得ます。なので、ビフォーアフターの術後間もないSNS映えの鼻整形には騙されないように注意しなければなりません。

 

鼻整形のリスクと鼻中隔延長術

 

鼻尖形成3D法で起きるリスク

処置 起こりうる問題
鼻翼軟骨外側切除 支持力低下
軟骨移植のみ 土台不足
鼻先だけ細くする 長期で鼻が潰れる
 

数年後、支持軟骨が弱くなるとこうなります。

鼻先が丸くなる
鼻穴が潰れる
団子鼻に戻る

つまり「細く見せた代償」が時間差で出ることがあります。

ここで重要になるのが鼻の土台を作る手術です。

修正できるのか?
 

鼻中隔軟骨がきれいなままであれば、土台を正確に作り込む手術で修正できる可能性があります。

鼻中隔炎上術でも、鼻中隔軟骨がカットされていると土台が脆弱になるので、必要に応じてメドポア(人工骨)を耳介軟骨で挟んで土台を強力にして補強することがあります。

 

(参考文献)

Rohrich RJ(Plastic and Reconstructive Surgery)では
「鼻尖の長期安定には支持構造の再建が不可欠」と報告されています。 

Toriumi DM(Facial Plastic Surgery Clinics)では
「鼻翼軟骨の過剰切除は長期的な鼻尖変形を招く」と指摘されています。

 

「削る鼻整形」から「構造を作る鼻整形」へ考え方が変わっていますので、5年前の常識はもはや時代遅れになりつつあるのが鼻の整形です。鼻整形は安さ、SNS人気、症例写真これだけで選ぶとかなり危ないです。

 

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