失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

ごつい顔を柔らかくする整形ガイド:男性的特徴と改善方法

「顔がゴツい」「男性っぽい印象が強い」という悩みは、性別問わず多くの人が抱えています。
ゴツさの原因は、骨格・脂肪・筋肉・皮膚の厚みなど複数の要素が絡み合っており、これらを少しずつ整えることで、中性的で柔らかい印象の顔立ちに近づくことが可能です。

ここでは、代表的な「男性的特徴」とその改善方法をパーツごとに解説します。

 

 


男性的な顔立ちに見える要素と改善策

額(おでこ)の凸凹・眉骨の張り

男性的特徴

  • 男性は眉骨(ブローリッジ)が発達して前に出ていることが多く、額に凹凸ができる

  • 横顔で眉下がゴツゴツして見え、目元が影になりやすい

改善方法

  • 眉骨削り(前頭洞骨切り)
    眉骨の突出部分を削って滑らかに整え、額を丸く女性的に。

  • 額脂肪注入・ヒアルロン酸注入
    突出部分の周囲にボリュームを足して凹凸をカバーする。
    → ダウンタイムが短く、初めての方にもおすすめ。


奥目(目が奥に引っ込んでいる)

男性的特徴

  • 目のくぼみが深く、目が小さく見える

  • 目の印象が鋭くなり、彫りが深くゴツい顔に見えやすい

改善方法

  • 上眼瞼脂肪注入(まぶたへの脂肪移植)
    くぼみ目を改善し、柔らかい目元に。

  • 眉下脂肪注入
    眉下をふっくらさせることで奥目を目立たなくする。

  • 二重整形(切開または埋没)+目頭切開
    目の開きを改善し、優しい印象の目元に。


鷲鼻(ハンプ)

男性的特徴

  • 鼻筋の中央が前に突き出ており、横から見ると曲線的ではなくゴツい

  • 横顔が強い印象になりやすい

改善方法

  • ハンプ切除(鷲鼻削り)
    突出した鼻骨や軟骨を削り、直線的な鼻筋に整える。

  • プロテーゼ隆鼻術
    鼻根部に高さを足し、全体のバランスを取る。
    → ハンプ切除と組み合わせると自然な仕上がりに。


エラ張り(下顎角の発達)

男性的特徴

  • 顔が横に広がり、四角く見える

  • 「ゴツい」「強い」印象を与える代表的な要素

改善方法

  • エラ削り(下顎角形成術)
    骨を根本的に削るため、しっかりした変化が得られる。

  • エラボトックス
    咬筋(噛む筋肉)を縮小し、フェイスラインをスッキリ見せる。
    → ダウンタイムが短く、まず試すならこちら。


顎が長い・前に出ている

男性的特徴

  • 顎が長く、下顔面が間延びして見える

  • 前に出すぎていると「しゃくれ顔」に見え、男性的に

改善方法

  • オトガイ骨切り(顎先短縮・後退術)
    顎先を短く、または後ろに下げる手術でバランスを整える。

  • ヒアルロン酸注入
    軽度なら注入で形を整え、滑らかに見せることも可能。


唇まわりの硬さ・口ゴボ

男性的特徴

  • 上唇が薄く、口元が硬い印象になる

  • 口元が前に出ている「口ゴボ」だと、横顔がゴツくなる

改善方法

  • 口唇ヒアルロン酸注入
    上唇をふっくらさせて優しい印象に。

  • 人中短縮術
    鼻と上唇の距離を短くして女性らしいバランスに。

  • 歯科矯正+口元後退手術(ルフォーⅠ型、セットバック)
    骨格性の口ゴボは外科的治療が必要な場合も。


男性的特徴と改善法(改定版)

男性的特徴 顔がゴツく見える理由 改善方法
額の凸凹・広い額 男性は眉骨が突出しやすく、額に凹凸ができる。さらに額の長さが6cm以上だとゴツい印象が強まる。生え際が後退していると顔が大きく見える。 **眉骨削り(前頭洞骨切り)**で凸凹を削る/額縮小術でおでこを短くする/生え際植毛で狭める/脂肪注入・ヒアルロン酸注入・シリコンプロテーゼ・セメント形成で丸みを出す
奥目(深いアイホール) 目が奥に入り込み、目が小さく鋭い印象に見える。彫りが深くゴツい顔に見える。 眉下脂肪注入/上眼瞼脂肪注入でふっくらさせる/二重整形(切開・埋没)+目頭切開で開放感を出す
鷲鼻(ハンプ) 鼻筋中央が前に突出し、横顔がゴツく見える。男性的な鼻の象徴。 ハンプ切除(鷲鼻削り)/鼻骨幅寄せ/必要に応じてプロテーゼで鼻根を高くして滑らかなラインに
エラ張り 下顎角が発達して顔が横に広がり、強い印象を与える。 エラ削り(下顎角形成術)で骨自体を小さくする/エラボトックスで咬筋を縮小
顎が長い・前に出ている 顎が長いと下顔面が間延びして見える。しゃくれは男性的で強い印象に。 オトガイ骨切りで短縮・後退させる/軽度ならヒアルロン酸で形を整える
口ゴボ・唇が薄い 横顔で口元が前に出ており、硬い印象に。上唇が薄いと女性らしさが欠ける。 歯科矯正やセットバック手術で口元を後退させる/口唇ヒアルロン酸注入でふっくらさせる/人中短縮で女性らしいバランスに

 


ざっくりまとめ表

男性的特徴 顔がゴツく見える理由 改善方法
額の凸凹 眉骨の突出で影ができる 眉骨削り、脂肪注入
奥目 目が小さく鋭く見える 脂肪注入、二重整形
鷲鼻 鼻筋がゴツく力強い ハンプ切除、プロテーゼ
エラ張り 顔が横に広く強い印象 エラ削り、エラボトックス
顎が長い 下顔面が間延びして男性的 骨切り、ヒアルロン酸
口ゴボ 横顔がゴツい、唇が薄い 矯正、口元後退、人中短縮

 

「ゴツさ」の原因は、骨格・脂肪・筋肉・皮膚と多岐にわたります。
中性的で柔らかい印象を作るには、まずどの要素が強いかを分析することが重要です。

  • 骨格が原因なら骨切り手術

  • 軽度の改善ならヒアルロン酸や脂肪注入

  • 輪郭ラインはボトックスや脂肪吸引で微調整

段階的にアプローチすれば、大きな変化を出さずに少しずつ理想の顔立ちに近づけます。
まずは信頼できる男顔解消整形を得意にしている形成外科医にカウンセリングを受けて、自分の顔に合ったプランを立てましょう。

 

✉メール mail@ba-consulting.org

貴族フィラーはなぜ盛り上がりが残るのか

鼻唇溝(ほうれい線)~鼻翼基部へのヒアルロン酸注入は、解剖学的に難しい部位のひとつです。ここには血管が豊富で、脂肪層と筋肉層が複雑に入り組んでいるため、注入層を誤ると凹凸や不自然な形が出やすくなります。

代表的な原因

  1. 表層に注入されてしまった

    • 表面近く(真皮層や浅い脂肪層)にヒアルロン酸が入ると、皮膚の下でふくらみが浮き上がり、線状に盛り上がることがあります。

    • 特に鼻唇溝は皮膚が薄い部分もあるため、非常に目立ちやすいです。

  2. ヒアルロン酸が一点に集中してしまった

    • 層が合っていても、注入が一点に集中するとしこり状や段差状に残ることがあります。

  3. 血管や線維組織でヒアルロン酸が動かず固まる

    • 過去の注入で線維化が起きている場合、ヒアルロン酸が広がらず「塊」になりやすいです。

 


改善のための選択肢

〇ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)

ヒアルロン酸が原因であれば、溶解剤で分解できます。
ただし、鼻唇溝は血管が非常に多いため、熟練した医師による施術が必須です。
さらにアレルギー反応や腫れが出ることがあるため、パッチテストを行うこともあります。

※あなたは以前からアラガン系ヒアルロン酸で遅発性アレルギーがあったので、溶解時にもリスク管理が重要になります。


〇線維化が強い場合は複合治療

もしすでに線維化(硬くなった瘢痕)が強く、ヒアルロン酸を溶かしても形が残る場合は、以下を組み合わせることがあります。

  • ステロイド注射で硬い組織を柔らかくする

  • サブシジョン(針で線維を切る施術)で引きつれを解除

  • その後ヒアルロン酸を適切な層に再注入


注意点

  • そのまま放置はNG
    時間が経つほど線維化が進み、自然に治ることは難しくなります。

  • 溶解は経験豊富な医師に
    鼻唇溝は血管閉塞(血流障害)のリスクが高いため、溶解剤を常備し、万が一に備えられるクリニックで行う必要があります。

  • CTでの確認も有効
    鼻整形同様、CTでヒアルロン酸がどの層にあるかを確認してから治療方針を決める医師もいます。

  • 名医を選んでも起きる可能性はゼロではありません。ヒアルロン酸注入は一見「シンプルな施術」に見えますが、実は解剖学的にも非常に難易度が高く、患者さん自身の組織の特徴や既往歴が大きく結果に影響するためです。

名医でもトラブルが起きる理由

1. 患者さんごとの解剖構造が複雑

鼻唇溝(ほうれい線)まわりは、

  • 表情筋(上唇挙筋群など)が複雑に交差

  • 皮下脂肪が浅い部分と深い部分で段差がある

  • 顔面動脈や分枝が近くを走行

これらが人によって微妙に異なるため、教科書通りに「安全な層」に打っても予期せぬ動きをすることがあります
特に片側だけ盛り上がる場合、左右差や線維化、血管位置の差が関係しているケースが多いです。

2. 既往歴による線維化や瘢痕

過去にアラガン系ヒアルロン酸で遅発性アレルギーが出ており、局所の線維化(瘢痕化)が進んでいる可能性もあります。線維化した部位はヒアルロン酸が広がりにくく、一点に固まって浮き上がることがあります。

これはどれほど技術が高い医師でも、実際に針を進めるまで完全には把握できません。

ヒアルロン酸は0.1cc単位でも仕上がりが変わります。
名医ほど「最小量」で自然に仕上げようとしますが、組織が反応しやすい場合は微量でも盛り上がりや段差が生じることがあります。 

まとめ

  • 名医を選んでも、解剖学的な複雑さや既往歴により盛り上がり・凹凸が発生することはあり得る

  • ただし、起きた後にすぐに原因を見抜き、安全に修正できるのが名医の強み

  • 完全にリスクゼロは不可能なので、事前カウンセリングでアレルギー歴や過去の施術内容を徹底的に共有し、修正体制が整ったクリニックを選ぶことが最重要です。

線維化や表層注入の影響が大きい可能性が高いため、CTやエコーを使って現在のヒアルロン酸位置を確認しつつ、溶解を視野に入れた診断を受けることをおすすめします。

 

✉メール mail@ba-consulting.org

目頭切開「リドレープ法」と「Z法」徹底比較

~自然さ重視?変化量重視?術式選びのすべて~

目頭切開は、蒙古襞(もうこひだ)を調整して目を大きく見せる手術です。
その代表的な術式がリドレープ法Z法。どちらを選べばいいのか迷う方は多いですが、それぞれの術式にはメリット・デメリットがはっきりとあります。

この記事では、仕上がり・傷跡・修正のしやすさなど、あらゆる観点から2つの術式を徹底比較します。

 

 


 

そもそも「リドレープ法」と「Z法」とは?

リドレープ法(Redrape法)

  • 蒙古襞を「解いて再配置」する手術

  • 皮膚をできるだけ切除せずに位置を変える

  • 傷跡が鼻の谷側に隠れやすく、自然な仕上がりが特徴

リドレープ=「再配置」という意味で、蒙古襞を包み込むように整えていきます。
やりすぎ感が少なく、ナチュラルな変化を出したい人に人気です。


Z法

  • 皮膚をZ字に切り、向きを入れ替えて開大する手術

  • 蒙古襞が強い人でも、しっかりと変化を出せる

  • 古くからある王道術式で、安定した効果

切開デザインがZ字型になるため「Z法」と呼ばれます。
目頭の形がシャープに出やすく、平行二重を作りたい場合にも適しています。


性能比較早見表

比較項目 リドレープ法 Z法
仕上がり 丸みのある目頭 変化がはっきり、シャープな目頭
変化量 変化が少ない、やりすぎ感を回避 大きな変化を出せる
平行二重との相性 やった感のない平行二重向け 幅広の平行二重をしっかり作れる
傷跡 目立ちにくい 少ないが凹むこともある
修正のしやすさ 実は難しい(癒着が強固) 比較的しやすいが切除量による
強い蒙古襞への適性 医師の技術に依存、難しい 得意、変化を安定して出せる
ダウンタイム 腫れがやや長め 少なめ
医師間の技術差 非常に大きい デザイン力は必要

仕上がりのイメージ

  • リドレープ法:マイルドな変化量。
    → 「切った感」を最小限にしたい人に向いている。

  • Z法:シャープでくっきりした目頭。変化がわかりやすい。
    → 平行二重をはっきり出したい人に向いている。


修正手術について

ここは誤解が多い部分です。

リドレープ法は皮膚切除が少ないため「戻しやすそう」に思えますが、実は逆です。
内部癒着が強く起こるため、再度切開して微調整するのが非常に難しい手術です。

一方、Z法は切除が控えめであれば、デザインを変更しやすい術式です。
ただし皮膚を多く切除した場合は、戻すのは難易度が一気に上がります。


各術式のリスクと落とし穴

リドレープ法

  • 過少矯正になりやすく、「あまり変わらなかった」という声も

  • 過度に解くと谷側に段差やふくらみが出ることがある

  • 修正は難易度が非常に高い

Z法

  • シャープになりすぎて不自然に見えることがある

  • 傷跡が体質によっては赤く残る場合がある

  • 平行幅を出しすぎると、違和感が出ることも

まとめ:選ぶポイントは「ゴールイメージ」

  • 自然重視・傷跡を最小限にしたい → リドレープ法

  • 変化量重視・平行二重をしっかり出したい → Z法

ただし、最終的な仕上がりは「医師のデザイン力」が大きく左右します。
同じ術式でも、傷の置き方や剥離の深さで結果はまるで違うため、症例写真をしっかりチェックして、経験豊富な医師を選ぶことが何より大切です。

 

目頭切開は小さな変化で顔全体の印象が大きく変わる手術。
自分の理想を具体的に伝え、「将来修正が必要になった場合のプラン」まで含めて相談するのがおすすめです。

 

✉メール mail@ba-consulting.org