今回は、25年前に主流だった豊胸バッグの問題点・トラブルや現在の入れ替え術式を整理してみたいと思います。
| 種類 | 主な内容 | 当時の問題点 | 長期経過で起こりやすいこと |
|---|---|---|---|
| シリコンジェル | 低〜中粘度ジェル | 破損時に漏出しやすい、被膜拘縮率が高め | サイレントラプチャー、硬化、変形 |
| 生理食塩水 | 生食充填 | 触感が不自然、波打ちが出やすい | 破損時に急激にしぼむ |
| ダブルルーメン | 二重構造 | 構造が複雑で耐久性に課題 | 内外どちらかの破損で変形 |
| スムース表面 | 表面が滑らか | 被膜拘縮が起きやすい | 硬化、位置ズレ |
| 旧型テクスチャード | 表面粗造 | 種類が少なく品質差が大きい | 被膜肥厚、稀に炎症反応 |
実務的に一番多いトラブルは被膜拘縮と無症候性破損でした。
20年以上経過している場合は、症状がなくても画像検査で状態確認するケースが多いです。
では、現在入れ替えの手術でよく使用されている豊胸インプラントの材料を比較してみましょう。
| 製品名 | メーカー | 表面 | ジェル | 特徴 | 使用感 |
|---|---|---|---|---|---|
| Motiva Ergonomix SilkSurface | Establishment Labs | SilkSurface ナノレベル微細加工 | Ergonomix 柔らかいコヒーシブ | 自然な動きと柔らかさ | 現在最も多い選択肢の一つ |
| Mentor MemoryGel Xtra | Mentor | スムース | 高粘度コヒーシブ | 上胸に張りを出しやすい | 張り重視症例 |
| Allergan Natrelle | Allergan | 主にスムース | コヒーシブ | 実績が長い | テクスチャードは現在ほぼ使用なし |
| Sebbin | Sebbin | スムース | コヒーシブ | 欧州製 | 一部で採用 |
選んではいけない外科医の特徴
症例写真が加工強め(SNSキラキラ美容外科医)
拘縮は体質で片付ける
どの患者にも同じサイズを勧める
カプセルを触らないで入れ替える
合併症説明が5分以内で終わる
他院修正を嫌がる
などなど
再手術は初回より難易度が高いですし、バッグより術者の解剖理解と再建設計能力が結果を決めます。ここを語れない美容クリニック医師は避けるのが賢明な判断です。



