失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

最近直美がよく手を付けているのが鼻孔縁挙上術です。

その中でも代表的な鼻孔縁挙上術の欠点 リスク 注意点を出来る限り網羅的に整理してみました。

 

鼻孔縁挙上術の欠点やリスク

 

No 欠点 注意点 内容
1 不可逆性 切除量が過剰でも元に戻せない
2 鼻孔形状の変化 鼻の穴が縦長 楕円になることがある
3 左右差 治癒過程で左右非対称が生じやすい
4 鼻孔縁の硬化 瘢痕で縁が硬く触感が変わる
5 瘢痕露出 正面や斜位で傷が見える場合がある
6 赤みの残存 鼻孔縁の赤みが長期化することがある
7 白抜け 瘢痕部の色調が周囲と合わない
8 鼻孔縁の不連続 滑らかなカーブが失われる
9 人中短縮との干渉 他の鼻手術と整合しない場合がある
10 鼻翼変形 鼻翼が引きつれた形になる
11 表情時の違和感 笑った際に不自然さが出る
12 鼻孔の開き過多 常に鼻の穴が見える印象になる
13 乾燥感 鼻孔内の乾燥を自覚することがある
14 血流障害 縁部の循環不良が起こることがある
15 感覚鈍麻 鼻孔縁の感覚が低下する
16 感覚過敏 触れると違和感 痛みが残る
17 縫合跡の段差 縁に段差が生じる
18 鼻孔縁後退 意図以上に縁が後退する
19 鼻柱との不調和 鼻柱だけが強調される
20 横顔バランス悪化 側面で不自然に見える
21 加齢変化への弱さ 年齢と共に不自然さが強まる
22 修正困難 再手術は皮膚移植が必要なことがある
23 医師依存性が高い ミリ単位の差で結果が変わる
24 適応が狭い 元々鼻孔縁が厚い症例向き
25 単独効果が弱い 他施術なしでは印象変化が乏しい
26 鼻孔左右径の変化 呼吸時の違和感が出ることがある
27 鼻孔縁の丸み消失 自然な厚みが失われる
28 鼻の人工感 鼻の穴の形によっては整形感が出やすい
29 修正費用が高額 二次修正は難度が高い
30 長期評価が必要 症例写真はたいてい長期で追えていない

 

鼻孔縁挙上術は 見た目の微調整手術だが 皮膚切除を伴うため影響は恒久的で、鼻孔縁は数ミリの差で印象が大きく変わる部位で 修正難易度は鼻手術の中でも高い部類に入ります。

 

適応を誤ると 改善より欠点が目立つ結果になりやすいので、「直美を避ける」「SNS美容外科医を避ける」「グーグルの評価が☆5ばかりの病院は避ける」などなど、確認されるのが賢明です。

 

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裏ハムラ+ミッドフェイスリフトの場合、多くは骨膜上からの脂肪をリフティングすることが多いですが、頬のチークの重心を引き上げることが出来ます。

 

凹み型の目の下の影クマは中顔面の脂肪をもってきて影を無くせるという点でのメリットがあります。*ミッドフェイスリフト単体でも行う場合があります

 

女性の目元と眉毛のクローズアップ

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構造的なメリットの整理
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項目 内容
中顔面の形状 オージーカーブが明瞭に形成される
顔の重心 チーク位置が上がり上重心寄りになる
クマの改善 ティアトラフの凹みが強く 膨らみの少ない影クマに適応
立体感 扁平化した中顔面に前方ボリュームが出る
若返り印象 顔が縦に長く見える印象が軽減される

 

年齢と共にミッドフェイスが扁平になってしまい顔が長くなったように感じてしまうので、顔の重心を上げることで老け予防+フェイスリフトしやすいということになります。

 

骨膜下からじゃないとフェイスリフト出来ない?

 

結論から先に言いますと、中顔面を大きく移動 固定したい場合 骨膜下アプローチは理にかなっている。ただし フェイスリフト全般が骨膜下でなければ成立しないという主張は誤り。です。

 

観点 骨膜下アプローチ 骨膜上 SMASアプローチ
リフト力 骨ごと引き上げるため強い 脂肪 SMAS中心で中等度
固定力 骨固定が可能で後戻りが少ない 縫合固定で後戻りリスクあり
適応部位 中顔面 眼窩周囲 下顔面 フェイスライン
ダウンタイム 長め 比較的短い
神経リスク 高くなる 低め
汎用性 適応を選ぶ 幅広い

 

なぜ骨膜下でないと無理と言われがちかという点。
ミッドフェイスリフトでは 頬骨下の脂肪体を上方かつ前方に移動させる必要がある。この脂肪体は骨膜と連動しているため 骨膜下で剥離し 骨に再固定する方が 位置再現性と持続性が高い。ここは理屈として正しい。

 

一方で 下顔面 フェイスライン ほうれい線外側などは SMAS操作でも十分な結果が出る。実際に形成外科の標準的フェイスリフトの多くは 骨膜下ではない。

つまり論点は フェイスリフトか否かではなく どこの構造をどう変えたいか。

 
状況 妥当な層
中顔面の位置そのものを上げたい 骨膜下
クマ改善と頬の重心調整 骨膜下が有利
フェイスラインのたるみ SMAS
皮膚余剰が主因 皮下

 

最終まとめ


骨膜下でなければフェイスリフトは出来ないという表現は過剰です。
ただし、中顔面を骨格単位で動かしたい場合 骨膜下で行う合理性は明確に存在する。適応と目的を切り分けて説明できない主張は 技術論ではなく宣伝文句に近くなります。 

 

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エラ削りの輪郭整形後に術後にエラが再生するとされた学会論文があります。
 
実はこれ、骨切り医の間でもまことしやかにささやかれている輪郭骨切りの噂で実際に文献を見つけたのでおいておきます↓
 
☆文献:垂直方向と水平方向で有意な骨再生(回復)を確認。除去骨量に対し約41.8%の再生が見られたと報告された。 PubMed

輪郭整形前の女性の顔

 

ただ、1点注意したいのが、切ったエラ骨が完全に後戻りして戻ってくるという事ではなくて、あくまでも調整。 多くは骨切りラインの骨縁修復や骨融合の話であり 切除された骨が増えて元の体積になるという意味ではありません。

 
報告される数値の目安
論文で測定される骨縁変化は術後1年程度で平均1mm前後の骨縁厚み増加であり 最大でも2mm前後が典型的です。専門誌の定量データでも 3mm以上の増加という記載は稀です。これらは骨切りラインの骨縁修復や周囲組織とのなじみが原因です。
 
誤解されやすい点
美容外科系のレビューやシンポジウムでは「再生した」という語が使われることがありますが これは医学用語で言う骨リモデリングや骨癒合のことです。元の大きさに戻ったという意味での再生ではありません。 
 
以上から判断して、骨切りをした骨が再生するという現象は、骨切除後の「骨リモデリング」であって顎顔面外科では広く認められている概念になります。これは術後骨縁が修復されることです。 一方で 長期追跡(12か月以上)では術前骨volumeに戻るという結果は得られていません。 学会論文
 

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