言いにくくてここ何か月も我慢をしていたことを、先生がスパッと口にした。驚いて、「ハ、ハイ有ります、有ります。つらい時が増えてます」と、言ってしまった。「僕もねぇ、この頃硬くて、なかなか出にくいんだよ。この年になると多いんだよ」と、笑いながら続けて言う。健康診断の結果説明からいきなり「便は毎日出てる なかなか出なくて、コロコロがたまーにやっとなんてなってないかね」と言い出したのだ。
具合悪い感じの時も、この便秘が原因かもしれない・・・と、思いつつ腹をさすって我慢していた。でも、今日、内科先生が言い出してくれ、お薬の指導もしてくれたので、ここにも書く気になった。
年を取ると、還暦の言葉通り、なんでも子供に戻って行くけれど・・・そう、このウンチまで、差し支えない所で、出たくなり、きちんと自分で処理するという事が出来なくなっていく。赤子がおむつを履いているように、老人もおむつが必要になってくる。私の, 今の出にくくて、体に変調をきたすくらいになるのは、そんな老人状態になるよと言う前兆で、自覚して置けよと言う警告かもしれない。それを主治医に伝えないでいきなりひどく成ったらどうする・・・と、反省しながら一回目の薬を飲んだ。
子供が生まれたばかりの昔、どういうウンチをするかよく見なさい・・・と、母親教室で勉強させられたっけ 色、柔らかさ、硬さ、回数・・・みんな子供の健康のバロメーターになった。それは、大人も同じ・・・と、学んだのに、いつに間にか汚い、人に言うのははずかしいもの・・・に変わって行った。自分の健康に関係するのに、ごまかそうとさえしている・・・。先生、ごめんなさい 何か月もかくしてて・・・言われた通りに薬を飲んでみます。忘れたり、勝手に変えたりしないようにして・・・。早く調子を取り戻して、先生にいい顔で報告できるようにしなくては・・・。