書道教室では字手紙のように、漢字に、言葉を添えているのは私一人だが、デザイン書道は何人かやっている。
この間「癒」を取り上げた時、ビックリ病天、そこまでやっていいの と、声を出してしまった。「やまいだれの上の点を、二重丸か三重丸にしてみるのも面白いよ」「たまにはこんな遊び心を発揮すると、思いがけない工夫が出来るし・・・」「特に、この字にはホッとする気持ちが込められる方がいいから、ゆとり、ゆとり・・・」などといわれ、しばし驚き合った。
私のように言葉を添える場合、読めなくなるほど、分解、再組み立てをすると、言葉も生かされなくなるので、読める範囲でデザインの工夫をすることも大切だが、字によっては、なかなか基本書道を抜け出せない。
その上、他の人はすごく頭が柔らかい。私は根が堅物らしく、先生や他の人に言われなければなかなか冒険が出来ない。それを嘆くと、「添える言葉が、よく出て来ると、感心しているのだから・・・そっちは私には無理。いつも楽しみだから、嘆かずにやってって」と慰められた。